平凡な俺が恋を知るまで 5
〜〜昇降口に向かう途中〜〜
??:○○〜!
○○:ん?
あ、美空先輩!
こんにちは!
美空:こんにちは
いつもホームルーム終わったらすぐに体育館行く○○がまだいるの珍しいね
○○:あぁ〜…
担任に呼び出し食らったんですよ
美空:なに?
新学年初日からやらかしたの?笑
○○:違いますよ!
なんか、話があるからって呼び出しされました
美空:なんだ、つまんないの〜
なんの話しされたの?
○○:(担任が知り合いとかいうのなんか嫌だしなぁ…)
まぁ、委員会のこととかです
美空:へぇー
初日から頼られてるんだね
○○:ありがたいことに…笑
美空:じゃあ、一緒に部活行こ?
○○:あ、妹とその友達も一緒に行っていいですか?
美空:○○って妹いるんだ
○○:はい
今年入学だったんですよ
マネージャーやりたいってことなので一緒に行こうかと
美空:ついにマネージャーが入ってくれるの!
いやー、私達も強豪校みたいだね笑
○○:美空先輩は、ずっと強いじゃないですか
最近も県選抜の練習あったみたいだし
美空:まぁ、小学校の頃からやってたのもあるからね
そんなこと言ったら去年初めてラケット握ったのにもう地区では上位常連の○○の方がすごいじゃん
○○:先輩方の教え方が上手いんですよ
美空:嬉しいこと言ってくれるじゃん!
部活の話や、妹の話をしながら昇降口に向かうともう、彩と冨里は○○を探すように昇降口で待っていた
○○:おーい
彩〜、なおなお〜
彩:あ!おにぃ!
遅い!
(一緒にいる人誰?)
○○:そんなに時間かかってないだろ…笑
美空:妹さん?
○○:あ、紹介しますね
こっちが妹の彩で、こっちが後輩の冨里奈央です
彩:こんにちは
奈央:こんにちは
○○:それでこちらの方がバドミントン部主将の一ノ瀬美空先輩
県大会でも上位に食い込むうちの部活の誇りです笑
美空:よろしくね
それにしても彩ちゃん…
彩:?
なんですか?
美空:すっごい可愛いね!
妹にしたい!
ねぇ!今から私の妹にならない!?
彩:えっ…とぉ…
○○:美空先輩は可愛い子に目がない
というより妹感が強い子に目がないんだよね
奈央:彩ちゃんは実際妹ですからね
妹感?っていうのは分からないですけどそんな雰囲気が出てるんでしょうね
美空:美味しいご飯屋さん知ってるの!
一緒に行こう!
なんでも奢ってあげるから!
彩:えっと、また今度で…アハハ
○○:彩が引いてる笑
奈央:なかなか見ない光景ですね笑
○○:美空先輩!時間ギリギリなんで!
もう行きましょう!
美空:えぇ〜
もう少しお話したい〜!
○○:彩がさっき言ってたマネージャー希望の妹なんですから!
部活に行けばいつでも会えるようになりますよ
美空:ハッ!
そうじゃん!
部活行くよ!
そう言って彩の手を引きながら部活に向かう美空
奈央:…なんか、一ノ瀬先輩私のこと忘れてません?
○○:うーん…
否めないな笑
けどまぁ、スイッチ入れば大丈夫だよ
すぐ覚えて貰えるよ
奈央:スイッチ…ですか?
○○:うん
あの人はスイッチ入った途端おっかねーぞ〜
奈央:こわいのはやだなぁ
部活でマネージャー希望として彩が、そして選手希望として奈央が自己紹介をし、いよいよ練習が始まっていった
美空:ほら!足止まってんぞ!
やる気あんのかお前!💢💢
部員1:すいません!
美空:ほら!次々!
足動かせ!💢💢
奈央:やば…
○○:言ったでしょ?
奈央:あ、○○先輩
先程と打って変わった様子の美空にちょっと驚いてる時汗だくの○○が話しかけてきた
○○:美空先輩は、うちのエースだけど、主将でもあるから色々プレッシャーもあると思うんだよ
だから、1見怖いように見えても実際はみんなのことを強くしようと頑張ってくれてるのを俺たちもわかってるから、ついていくんだよ
奈央:なるほど
美空:20分休憩ー!
部員達:はい!
美空:ふぅ…
あ、奈央ちゃんだっけ?
奈央:あ、はい!
冨里奈央です!
美空:改めて、バドミントン部主将の一ノ瀬美空です
奈央ちゃんは中学もバドミントンやってたんだっけ?
奈央:はい
○○先輩の勧誘受けて入りました
美空:○○の勧誘だったんだ笑
奈央:あの、一つ質問いいですか?
美空:いいよ?
奈央:いやいや、有名だよ笑
去年確か地区優勝で、県でもベスト8とかだったよね
○○:え!?
なおなおそんなに強くなったの!?
奈央:運がいいことに組み合わせ良かったのもあったんですけど、去年はいいところまで行けました
美空:何謙遜してるのよ
負けたのも第1シードのところに入っちゃったせいで、しかも唯一第1シードとフルセットまでいってたのに
奈央:いやいや、たまたまですよ
美空:笑
まぁ、奈央ちゃんが入ってくれれば今年こそ団体戦で県大会優勝で全国も見えてくるね
奈央:あんまり期待しないでくださいね笑
○○:なんか、周り化け物しかいないな
美空:○○くんもなかなかでしょ
奈央:ほんとですよ
○○:笑
君たちに言われると自信になるわ
美空:そうだ、奈央ちゃん
もう、入部届書いてく?
あーやはもう書いたよ
○○:あーや?
美空:彩ちゃんのこと
あーやって呼ぶようにしたの
○○:あー、彩だからあーやってことですか
てか、もう入部届け書いたんかい
奈央:じゃあ、私も書こうと思います
そしたら明日から練習参加できますか?
○○:もちろん
明日はシューズとラケットと練習着持ってきな
奈央:はい!
美空:さ、そろそろ練習再開するよ
今日は試合近いし、ゲーム練ガンガンやってくよ
○○:はい!
美空:奈央ちゃんは見学続けててね
奈央:はい!
大会も近いということもあり、ゲーム練になると部がピリつきはじめ、先程まで優しかった○○も人が変わったかのように声を出している
○○:っしゃー!
部員2:ポイント21-17
ゲームセット
○○:ふぅ…
航大:○○仕上がってんな
○○:まぁ、今回こそは優勝目指してるからな
航大:負けてらんねぇな
○○:今回山は逆だからね
当たるとしたら決勝だね
航大:決勝で試合できるように俺も頑張んねーとな
○○:おぅ
まぁ、まずは団体連覇を目指してだな
航大:だな
そういえば今日見学来てる子って、○○の後輩なのか?
○○:うん
冨里奈央ちゃんだよ
航大:あー去年の地区優勝してる子ね
可愛い顔してめちゃくちゃ強いんだな
○○:今やったら俺も負けるかもしれないなぁ
航大:弱気になるなよ
俺らの代のエースが笑
○○:エースって笑
おれはエースなんて器じゃないよ
航大:何言ってんだよ
俺らもう、お前にしばらく勝ててないぞ
○○:たまたまだよ笑
航大:うわぁ、嫌味くせぇ笑
○○:そろそろ時間だし
美空先輩と瑞希先輩の試合がラストかな?
航大:ぽいな
あの二人も化け物だよなぁ
○○:ほんとだよね
でも、あの上がいるんだもんなぁ
航大:信じられねぇよな笑
〜to be continue