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僕の初恋相手は犯罪者?

○○:今日も飛鳥さん可愛かったなぁ


コツコツコツ


今年大学2年生になった○○は今日のサークルでの出来事を思い出しながら帰宅していた


○○:初めて飛鳥さんとダブルス組めたし、飛鳥さんめっちゃいい匂いしてた


コツコツコツ


1年生の時からバドミントンサークルに所属している○○は1学年先輩である齋藤飛鳥に恋をしていた
大学2年生、20年間生きてきた○○にとっての初恋の相手である


○○:何をしてても、何もやってなくても常に飛鳥さんのこと考えちゃってる…
これが恋ってやつかァ


コツコツコツ



○○:…
(だれか着いてきてる?)


冒頭からずっと後ろから足音が聞こえていた○○だったが同じ方向に行く人もいるのだろうとそこまで深く考えていなかった


〜〜次の日のサークル〜〜


○○:飛鳥さんって、どうして今年の途中からバドサーに入ったんですか?


○○はたまたま近くに居た飛鳥に勇気を振り絞って話しかけていた


飛鳥:運動しないとなって思ってさ、でも、1人だとあんまりやらないからさ
だったらサークルとかに入ればやる気もでるかなって
○○はどうしてバドサーに?


○○:僕は中学からバドミントンやってたんです。まぁ、大会とかだと最初の方でやられちゃうくらい弱いんですけどね


飛鳥:でも、サークルだと凄く強いじゃん


○○:緊張しやすいタイプなんです笑
練習通り大会で出来ればお前は強いのにって監督にいっつも言われてました笑


飛鳥:え〜意外だな
緊張とかしなさそうだけど


○○:よく言われます笑

特に恥ずかしがらずに喋っているように見える○○だったが、実際の内面では


○○:(やばいやばいやばい!
飛鳥さんと喋ってる!おれ髪おかしくないかな、服装変じゃないかな)


めちゃくちゃ慌てていた


△△:次○○の番だぞ!


○○:今行く!
じゃあ、僕の番なんで行ってきますね


飛鳥:おう、頑張れ


○○:ありがとうございます


そう言って立ち上がった○○だったが、コート目の前で床の汗に足を滑らせ転んでいた


○○:いでっ!


飛鳥:アッハッハッハッハッ!!


○○://///


△△:大丈夫か!?


○○:だいじょぶだいじょぶ
捻ったわけじゃないし
(あんなに大声で笑わなくてもいいのに
てか、飛鳥さん笑った顔も可愛いな)


〜〜サークル終了後〜〜

○○:あぁ、すごく恥ずかしかった
まさか飛鳥さんの前で転ぶとは
どんくさい人とか思われてないかな
でも、飛鳥さんが笑った顔可愛かったなぁ

コツコツコツ


昨日と同じように今日のサークルのことを考えながら帰り道を歩いていた


○○:スタスタスタ


コツコツコツ


○○:スタスタスタ



コツコツコツ



○○:スタスタ…ピタッ


コツコツピタッ


○○:(つけられてる?)
スタスタスタ



コツコツコツ



○○:タッタッタッ



コッコッコッ



○○:絶対着いてきてる…
しかも足音的に女の人…
え、ストーカー?
やばいやばいやばい


急に自分が付けられてることに気づいた○○は怖くなり走って自分の家に帰るのだった


○○:怖かったぁ
男の人でもストーカーってされるんだな…
気をつけないと…


〜〜次の日 講義中〜〜

○○:やばい、眠い


△△:昨日なにかしたのか?


○○は同じ授業を受けている△△に相談することにした

○○:いやぁ実はさストーカーされてんだよね


△△:え?
大丈夫なのかよ


○○:特に被害がある訳でもないからいいんだけど、もし何かあったらって考えてたら寝れなくなってね


△△:何かあったら相談しろよ?


○○:そうさせてもらうよ
あと、今日サークル行かないから
眠いから帰って寝るね


△△:わかった


○○は授業が終わるとそのまま家に帰った


○○:(今日はつけられてないな)



〜〜次の日 講義〜〜

△△:昨日はつけられてなかった?


○○:大丈夫だった


△△:いつもと帰る時間が違かったからストーカーも分からなかったんじゃないか?


○○:そうかもしれないね


△△:けどよぉ
サークルの終わりの時間だっていつもバラバラじゃん?
てことはサークルの人の可能性あるんじゃないか?


○○:え?


△△:だって、サークルが同じ人だったら同じ時間に終わるわけだから簡単につけられるじゃん


○○:確かに


△△:試しに今日サークルの途中で良いあるって言って帰ってみたらどうだ?
もしかしたらストーカーしてる奴がわかるかも知れないだろ


○○:そうしてみる


〜〜サークル〜〜

飛鳥:あ、○○じゃん
どうしたの?
昨日サークル休んで


○○:いや、昨日は予定があってサークル行けなかったんですよ

飛鳥:そうなんだ
○○来ないから寂しかったよ


○○:(僕が来なかったから寂しかった!?)
またまた、飛鳥さん友達いっぱいいるじゃないですか


飛鳥:そうだけど、いつもいる人がいないとなんか変な感じするじゃん?


○○:そんなもんですか?


飛鳥:そんなもんよ笑

それから時間が経ちサークルが終わるまで残り1時間となった

○○:じゃあ、僕は先に帰ります


飛鳥:あれ?
今日は先に帰るの?


○○:はい
ちょっと予定があるので


飛鳥:そうなんだ
じゃあ、私も帰ろうかな


○○:え?
何かあるんですか?


飛鳥:まぁ、そんなところ


○○:そうなんですね
じゃあ、一緒に帰りますか?


飛鳥:いや、私今から着替えたりなんだりって時間かかるから先に帰りな


○○:わかりました
じゃあ、お先失礼します
お疲れ様でした


飛鳥:うん
お疲れ様


大学を出ていつも通り帰っていると

コツコツコツ


○○:…
(今日はいる…やっぱり誰かサークルの人なのか?
明日△△に途中で帰った人がいるか聞いてみないと)


○○はそんなことを考えながらストーカーをどうにかして振り切って家に帰っていった


〜〜次の日〜〜

○○:おはよう


△△:おはよう


○○:昨日サークルで途中で帰った人って僕と飛鳥さん以外にいた?


△△:いや、いなかったと思うぞ
最後までみんな居たと思うから


○○:うーん
そうなるとやっぱりサークルの人じゃないのかなぁ


△△:でも、サークルに行ってる時しかストーカーはいないんだろ?


○○:そーなんだよなぁ


△△:…飛鳥さんって可能性はないのか?


○○:はぁ?
飛鳥さんが俺のストーカー?
ないない


△△:いや、でもさ
飛鳥さんが男の人と喋ってるのお前以外で見たことないぞ?


○○:え?


△△:考えてみろよ
飛鳥さんがお前以外の男と喋ってるの見たことあるか?


○○:いや、僕が試合やってる時はわかんないし


△△:じゃあ、今日のサークルの時ちょっと意識して見てみなよ


○○:わかった…


〜〜サークル〜〜

○○:じゃあ、僕は試合してきますね


飛鳥:行ってらっしゃい


○○:(試合に集中しつつ飛鳥さんのこと気にしてみないと)

△△に言われた通り○○は試合中でも飛鳥のことを気にしながら見ていた


○○:(確かに、俺が試合してる時は本を読んでるか麻衣さんや奈々未さんとしか喋ってないな)


○○は△△が言っていたことが間違いではないのかと思いながら試合していた

○○:ふぅ、疲れた


飛鳥:お、お疲れ


○○:ありがとうございます
そういえば飛鳥さんて、僕以外の男の人と喋ってるところってあんまり見た事ないですよね?


飛鳥:そうか?


○○:はい
サークルに仲良い男子居ないんですか?


飛鳥:私の学部の人結構少ないからね
知り合い自体が少ないって言うのもある


○○:あー確かに飛鳥さんの学部人少ないですもんね


飛鳥の言うことに納得し、サークル外では男の人とも喋っているんだと納得し、同時にサークル外で飛鳥と喋っている名前も顔も知らない男に少し嫉妬する○○

すると


飛鳥:あとは、私
男の人と喋るのあんまり好きじゃないんだよね


○○:え?


飛鳥から衝撃的な告白をされた


○○:じゃあ、僕とはなんで話するんですか?


飛鳥:うーん
気まぐれかな?笑


○○:そうですか


少し期待をしていた○○だったが、さすがに飛鳥が自分の事を好きなわけが無いと思い簡単に引き下がった


〜〜サークル終わり〜〜


○○:ちょっと期待したんだけどなぁ


今日の飛鳥の言葉に少し期待した○○は少なからずダメージを負いながら家までの道を歩いていた


コツコツコツ


○○:今日もいるな…


相変わらずサークルの時だけ現れるストーカー
しかし○○は今日は秘策があった


○○:(今日は顔を見てやる)


いつも帰る途中には一通りの少ない道路に繋がる脇道があった
○○はそこで待ち伏せをし顔を見てやろうと考えていたのだ


○○:(顔を見て同じ大学の人だったら大学に通報してやるんだ)


そして、作戦決行の少し前まで来ると○○は走り始め、脇道に逸れた
すると後ろから聞こえてきた足音も走り初め脇道をそれた


○○:だれだ!!


??:キャッ!


○○:え????
飛鳥…さん??


飛鳥:びっくりした
どうして急に驚かすのよ



○○:飛鳥さんって帰りこっちでしたっけ?


飛鳥:そうだよ?
知らなかったの?


○○:いや、でも、飛鳥さんいつも裏門から大学から来ますよね?


実は、飛鳥が裏門から登校しているのを見たことがあった○○は飛鳥が表門の方からしか来れないここにいるのはおかしいと感じていた


飛鳥:あ、ちがう
本屋さんに予定があるんだった


○○:裏門の方に大きい本屋さんありましたよね?


飛鳥:今日は駅の方に用事が…


○○:飛鳥さんが僕のストーカーだったんですね


飛鳥:…そうだよ!
私が○○のストーカーだよ!


○○:本当に飛鳥さんだったんだ…


飛鳥:それで?
私の事警察に突き出すの?


○○:いやいや、その前になんで僕のことストーカーなんかしてるんですか


飛鳥:なんでって…
そりゃ○○のことが好きだからだよ!


○○:え?


飛鳥:大学で偶然見かけて、一目惚れしたの
頑張って近づこうとしたんだけど学部も違うし、そしたらバドサーに入ってるってまいやんと奈々未が教えてくれたから



○○:それでバドサーに今年から入ったんですね
でも、飛鳥さんが僕のこと好きだなんて…


飛鳥:恥ずかしいから何回も言うな!////


○○:似たもの同士ですね


飛鳥:はい?
話が見えてこないんだけど


○○:僕も飛鳥さんのストーカーなんです


飛鳥:は?


実は○○は飛鳥のストーカーをしているのである


○○:だって、僕飛鳥さんの学部聞いたことないですよね?


飛鳥:たしかに


○○:でも僕は飛鳥さんの学部は人が少ないって知ってましたよね


飛鳥:言われてみたらそうじゃん
てことは、授業中にたまに感じる視線は…


○○:僕です


飛鳥:お前だったのか


○○は自分の授業がない時は必ず飛鳥が受けている授業を一緒に受け、飛鳥には死角になる場所で飛鳥のことをずっと見ていたのだ


飛鳥:まぁ、学部はもしかしたらどこかで分かるのかもしれないからあれだけど、授業はどうやってわかったの?
○○の知り合いに私と同じ学部の人いた?


○○:気合いです
1週間追いかけました


飛鳥:うわぁ…
それは引くわ


○○:なんでですか!
飛鳥さんも僕に同じことやってたじゃないですか!


飛鳥:自分がやってるのは置いといて、自分がやられると気持ち悪い


○○:僕だって気持ち悪かったですよ!
ずっと誰かに付きまとわれてるのは!


飛鳥:でも、私はサークル終わりしかストーカーしてないじゃん!


○○:そっちの方が気持ち悪いですよ!
家の前まで着いてきてたってことですよね!?


飛鳥:家の前までじゃない!
家の中にも入ったことある!


○○:はい?


飛鳥:ちゃんと家の鍵は閉めた方がいいぞ



○○:え、怖
じゃあ、たまに僕がお風呂に入ってる時に家の中で物音がするのって


飛鳥:私が○○の家のなかを物色してる時の音だな


○○:…警察行きましょうか


飛鳥:別にいいけどお前のことも訴えるからな


○○:クッ…どうしてこんな人好きになっちゃったんだろう


飛鳥:そんなこと言って、本当は自分の好きな人が自分ことをストーカーしてるって知って嬉しいんじゃないのか?


○○:そんなわけないでしょ


飛鳥:なんだ、
私は嬉しかったんだけどな


○○:飛鳥さんのストーカーは範疇超えてるんですよ


飛鳥:仕方ない
連れて帰って監禁して、無理やり愛を教え込むか


○○:はい?


飛鳥:よし!
帰るぞ!


○○:いやいや!逃げますから
ダッ!


飛鳥:あ、待て!
どこに逃げたって無駄だぞ!
家だって知ってんだからな!


○○:家の中にさえ入っちゃえばこっちのものです!


そう言って○○は走って家まで帰り鍵を閉めた


○○:はぁはぁ
まさか、飛鳥さんがあそこまでヤバい人だとわ…

ガチャ


○○:へ?


飛鳥:もう逃げらんないからな


○○:なんで、入ってこれるんですか!?
鍵だって閉めてたはずなのに…


飛鳥:ふっふっふっ
これを見ろ


○○:そ、それは!
合鍵!?


飛鳥:そうだ!
ちょっと拝借して作らせてもらった


○○:こわっ!
こっわ!え、こっわ!


飛鳥:さぁ、私の愛を受け取るがいい


○○:いや…いやだ!
た、助けて…


飛鳥:今夜は寝かさないぞ♡


○○:ギャーーーーー!



この後○○のことを見た人はいなかったという


△△:○○のやつ、最近学校来ないけど大丈夫かな…


~~~~~~~


麻衣:飛鳥は計画成功したのかな?


奈々未:そういえばあれ以来連絡ないわね

ピロン

奈々未:ん?
…笑
成功したみたいよ笑
ほら


麻衣:え?
あ〜笑
なら良かった


〜fin

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