羽根が繋いでくれた絆 2
〜〜入学式当日〜〜
ガチャ
〇〇:フワァ〜…
おはよ〜
〇〇母:おはよう
相変わらず眠そうね笑
〇〇:朝は強くないんだって
学校も昼からとか始まればいいのに
〇〇母:何バカなこと言ってんのよ笑
早くご飯食べて入学式いきなさい
〇〇:うん…
いただきます
〇〇母;そういえば
入学式お母さんしか行かないからね
〇〇:あれ?
来ないんじゃなかったの?
〇〇母:その予定だったんだけどね
お父さんに“最後の入学式かもしれないんだから”って言われて確かにそうかもしれないって思ってね
〇〇:ふーん
まぁ、別にどっちでもいいんだけど
〇〇母:私は後から行くから〇〇はご飯食べたらさっさと行くのよ
〇〇:へいへい
朝食を食べ終え歯を磨き、制服に着替えた
〇〇:じゃ、行ってきまーす
〇〇母:行ってらっしゃーい
友達ちゃんと作るのよー
〇〇;笑
はいよー
〜〜通学路〜〜
〇〇:そう言えば、近いからって理由で適当に高校選んだのはいいけど、校則とかめちゃくちゃ厳しかったらめんどくさいなぁ…
独り言を言いながら高校に向かっていた〇〇
その時後ろから足音が聞こえてきた
??1:やばいやばいやばい!
朝練遅刻する!
〇〇:ん?誰だ?
先輩かな…
ズルっ
〇〇;あっ
??1:あっ、やばっ!
ポロッ
??1:危ない!こけるところだった…
って、落ち着いてる場合じゃない!
急がないと!
タッタッタッ
〇〇:忙しない人だったな…
ん?
ヒョイこれってあの人の落とし物か?
見た感じ同じ高校の人っぽかったし届けてあげるかぁ
親切心で〇〇がひろってあげたのことに違いはない
しかし、この落とし物を拾ったことで〇〇の人生の歯車が再び動き出したのだった
〜〜乃木坂第一高校〜〜
〇〇:改めて見てもこの学校でけーな…
適当に学校を選んだ〇〇は入試の時も感じていたが改めてこの高校の大きさに驚いていた
〇〇:えーっと…どこに教室の振り分け書いてある紙あるんだ?
自分の教室を知るために張り紙を探す〇〇
すると1年生らしき生徒たちの人混みを見つけた
〇〇:あ、あそこか?
人混みの方に向かっていると人混みの後ろの方で女の子が頑張って張り紙を見ようとしていた
??2:ん〜!全然見えない
〇〇:あのぉ…
??2:ん?私?
〇〇:はい…
代わりに教室見てきましょうか?
??2:え!ほんとに?ありがとう!
〇〇:いえいえ
じゃあ、名前教えてもらっていいいですか?
??2:あ、そうだね
私岩本蓮加
〇〇;岩本さんね
じゃあ、探してくるから待ってて
〇〇は自分の名前と彼女の名前を探すため人混みに入っていった
〇〇:え〜っと…
あ、あったあった
って、どっちも同じクラスじゃん
〇〇は岩本にクラスを伝えるために戻って行った
岩本:あ、きたきた
何組だった?
〇〇:俺と一緒で2組だったよ
岩本:お!じゃあ、クラスメイトじゃん
1年間よろしくね
〇〇;よろしく
〇〇は同じクラスなんだから一緒に行こうよと蓮加に誘われ、断る理由もなかったため承諾した
岩本:てかさー名前教えてよ
蓮加だけ教えておいてさぁ
〇〇;そう言えばそうだね
齋藤〇〇って言います
好きに呼んでくれていいよ
岩本:じゃ、〇〇って呼ぶね
うちのことも好きに呼んでくれていいよ
〇〇:じゃあ、岩本って呼ばせてもらうね
岩本:えぇ、名前がよかった
〇〇:初対面の異性を名前呼びはちょっと抵抗あるわ
まぁ、慣れたら名前呼びでいかせてもらうわ
岩本:まぁ、それならいいか…
それにしても〇〇って身長も大きいけど手足も長いよね
何かスポーツやってたの?
〇〇:あぁ〜…小学校の時にバドミントンやってたよ
岩本:へぇ〜だから手足長いのか
〇〇:関係あるかな?
岩本:だって飛んでくる羽根1人で取んなきゃいけないんでしょ?そりゃ手足長くなるでしょ
〇〇;そう言われると確かにそんな気もしてきた
岩本:てことは〇〇はバドミントンの推薦で高校受けたの?
〇〇:推薦?いや、俺は普通にテスト受けたよ?
岩本:あれ?そうなの?
そのバッジ持ってるからバドミントンの推薦で入って来たのかと
〇〇:???
なんでこのバッジとバドミントン部が…
??3:れんか〜!
〇〇が聞こうとした時教室から岩本を呼ぶ声が
岩本:あ!美月!
美月:高校も同じクラスだね!
よろしく!
岩本:え〜今年も美月と一緒なの?
美月:なんで嫌そうなのよ!!
岩本:うそうそ笑
美月:全く…
ところで隣にいるこの人は?
岩本:あ、紹介するね
齋藤〇〇君、下でクラス表見れなくて困ってる時に助けてくれたの
ついでに同じクラス
〇〇:初めまして、齋藤〇〇です
美月:初めまして、蓮加の友達の山下美月です
蓮加と同じクラスってことは私とも同じクラスってことだね
よろしく
そう言えば〇〇くんはバドミントンの推薦?
〇〇:???違うよ?
さっき岩本さんにも同じこと聞かれたけどこのバッジはなんなの?
美月:もしかして、何も知らないの?
〇〇:???何が?
蓮加;ほんとに知らないんだね
バドミントンやってたのに
〇〇:やってたって言ったって小学校の時だったし、中学校以降ラケットも握ってないからね
美月:あぁ〜、じゃあ知らないのも無理ないか
蓮加;確かに
百聞は一見にしかずって言うし、今日の放課後ちょっと見学しに行ってみる?
ついでにその落とし主にも会えると思うし
美月:いいねそれ
てことで〇〇くんよ、今日の放課後の予定空けておいてね
〇〇:???わかった
蓮加;さ、予定も決まったし、教室行こ?
勝手に放課後の予定が決められた〇〇
落とし物を返せるのであればいいかと軽い気持ちでいたのであった
〜〜to be continue
この物語はフィクションです