いよいよパリへ 撮影旅行~準備編~
久しぶりの海外遠征である。
コロナ前まではフィギュアスケートの試合やショーを客席から撮影するために、スウェーデン、エストニア、フィンランド、アメリカ、スイスなど毎年のように行っていたのに、気が付いたらパスポートの期限が切れていた。
しかも、撮影旅行だと言うのに、愛用のZ9が壊れてしまった。慌てて修理に出す。なんとか間に合いそう。しかもパリに行っている間に展示もひとつあって、プリントやら額装やらでなんだかバタバタ。
正直、私はパリに強い思い入れがないので、ガイドブックを見ても、なかなかテンションが上がらない。しかも、オリンピックのせいなのか、治安があまりよろしくないという情報ばかりが目に付く。しかも円安。。。でも、である。パリなのだ。次の個展の作品を撮るには、パリとNYはどうしても外せない場所なのだ。(詳細は個展発表のときにまた書きます)
せっかくなので、旅行記など書いてみようと思う。
まずは準備編から。(最終的にこの準備が正解だったかどうかは、最後の記事で)
【航空券】
今回、航空券はアシアナ航空を利用する。直行便は高すぎて手が出なかった。アシアナはANAマイルが貯まるのと、機内食が美味しいという評判で選んだ。行きは仁川で1泊、帰りは仁川から金浦までの移動がある。そのため、韓国で使えるwifiもレンタルした。パリに着くのは18時頃なので、夕食を食べて寝てしまえば時差ボケにもなりにくそう。そのためにも機内ではぐっすり寝ないようにしなければ・・・!
【ホテル】
6区が一番安全に感じるという情報があったので、メトロの駅から徒歩5分ほどのプチホテルにした。口コミも良い。エレベーターもあるし、清掃も行き届いているとのこと。円安もあって、宿代だけでかなりいってしまうけれど、それは致し方ない。とにかく、安全第一、利便性第一。
google mapで調べてみると近くにお手頃なビストロやガレットのお店があり、スーパーもある。ちょっと楽しみになって来た。
【旅行保険】
治安が良くないので、当然、保険もかけて行く。クレジットカード付帯の保険で足りない分をオーダーメイドでかけられるoffにいつもお世話になっている。
【空港~ホテル、パリでの移動】
地球の歩き方など、ガイドブックにはバス、電車、タクシーなど行き方が書かれている。調べるとホテルは電車の駅から近い。「スイスに行ったとき、空港から最寄り駅まで電車で行ったけど安全だったなぁ・・・」と思ったが、友人を介して現地の人に聞いてみた。すると、「夜は危ないし、フランスはスリが多いからトランクとか大きな荷物持ってると尚更危ない。タクシーで住所見せて送って頂くのが1番」とのこと。ということで、タクシーに決定。
そして、パリ滞在中の移動手段。メトロはスリが多く、降りるときドアを手動で開けることもあるそうで、ちょっとビビっている。が、乗らないわけにはいかない。調べると、スマホのアプリBonjour RATPでチケットが買え、スマホで乗ることができるらしい。しかし!9月8日までは、チケットが倍の値段になっているではないですか!オリンピック前にチケットを買っておくのだったと思ったけれど、後の祭り。しかもこの期間中は1日券や1週間券が販売中止になっている。代わりにParis 2024 Passというのがあるけれど、1日券で€16。2、3、4,5日券とあって、7日間€70。これを買えば1日€10。3回乗れば元が取れる。が、滞在はもう少し先までなので、1か月券€86も考えてもいいかもしれない。結論は出ない。もう少し考えよう。
【防犯グッズ】
人生で初めてセキュリティポーチなるものを買った。
本当に要るのかと今も思っているけれど、どうやら要るらしい。
街歩きのカバンも、普段使っている口がガバッと開いたものは当然使えない。
これを熟読。なんと斜め掛けのカバンは「旅行者と判断するアイテムにもなりえる」とのこと。友人からのアドバイスも「ファスナーつき」「手を入れられても取りづらい深さのあるもの」だった。そんなカバン持ってない!涙
調べれば調べるほど、日本って安全なんだなと思う。スリのことを考えて電車に乗ったことなんてないもの。
とりあえず安全第一!なので、探す。とにかく探す。
で、見つけたのがこのカバン。
旅行用に新たに買うにはちと高い。しかし、見た目もかわいい上に「ファスナーロック」「スキミング防止」機能が備わっている。更にフックがついていてそこにスマホやリング付きの財布を付けられる。450gという軽量、ペットボトルをサイドポケットに入れられる、スーツケースの取手にもつけられる、ファスナーつきポケットがたくさん。まさに探し求めていたカバン!!
本当は赤が欲しかったけど、目立つのも良くないので、ブルーにした。
痛い出費である。
そして、いつもの財布もブランドものだしデカいし、使えない。
そこで・・・
ありがとう!無印良品!安いし小さいし、リングつき。紛失防止チェーンでカバンから離れないようにすれば鬼に金棒!
スマホも気を付けなければならない。iPhoneは狙われるらしい。
失くしたら一巻の終わり。最初はショルダー付きのスマホケースで斜め掛けを考えたのだけど、「ここにスマホがありますよ!」と言っているようなものなので、却下。とりあえず、リストストラップで対応することにした。これはリストストラップの他に、リングストラップもついてくるので、紛失防止チェーンでカバンから離れないようもできる。
紛失防止チェーンはこれを買ってみた。
実際に使ってみないとわからないところもあるけれど、考えられることは全部準備した。
【カメラバッグ】
いつもはリュックタイプのカメラバッグに2~3本のレンズとカメラを入れているのだが、レンズの付け替えはリュックを下ろさなければならない。防犯上、カメラをむき出しで持ち歩くのも怖い。いちいちリュックを下ろしてカメラをしまうのも面倒なので、ショルダータイプのカメラバッグを購入。
ダブルジッパーなのも良い。あまりたくさんのレンズを持っていくと重いので、厳選して持っていかねば。
【便利グッズ】
ホテルの部屋では温かいものが飲みたいので、折り畳みケトルは毎回旅行に持っていく。これが便利なのだ。すぐ沸くし、かさばらない。スープなども持参すれば小腹が空いたときにもいい。
【お金】
以前、旅行したときに両替した残りが€60もあった!(笑)
少し足りないので、ANAマイルが貯まるTravelexで両替していく。
基本はクレジットカード(VISAかMaster)を使うつもりだったのだけれど、手数料がもったいないなぁということで、Revolutというデビットカードを作ってみることにした。
https://www.revolut.com/ja-JP/
事前に振り込みやクレジットカードでチャージをして、スマホ上で両替できる。(ニューヨークの為替市場営業時間内であれば為替手数料なく通貨を両替可能)リアルカードが万が一盗難や紛失しても、スマホで凍結できる。
防犯対策としても良さそう!
使い方としては、あらかじめRevolutに日本円を入れておく⇒アプリ内で€に両替⇒残高が€で表示⇒支払うと残高が減るという感じ。
申し込んだ翌日には、リアルカードの発送連絡もあり、出発までには間に合いそう。
【撮影ロケ地】
これがなかなか難しい。いわゆる観光フォトスポット的なところは人がたくさんいるだろうし、パラリンピックが開催されているので、通常とは違う装飾が施されている場所も多い。
アルクサンドル3世橋のたもとにあるバルコニーで撮影しようと思っていたのだが・・・!トライアスロンの会場になっている。https://olympics.com/ja/paris-2024/venues/pont-alexandre-iii
撮りたい写真にはならないので、ロケ地候補からは外した。
それに、写真を個展で使うとなれば商用として認められる場所でなければならない。そこで、現地でフォトグラファーをやっている女性に相談したところ、ロケハンを兼ねて、商用OKの場所を案内してもらえることになった。日本でも、ここはOK、ここは申請必要などありますから、現地のフォトグラファーさんのアドバイスは本当にありがたい。
現地のフォトグラファーさんはロコタビで探した。
そして、トリコロル・パリさんのこの本がとても参考になった。
しかも出版されたばかり!!情報は新しいし、出発前に手に入れられたのが奇跡!!!紹介されている場所はどこも素敵すぎてポストイットだらけになってしまった(笑)ここにモデルさんをイメージして、撮影地候補に入れるか考えるのに最適な本!!こういうの探してました!!!!ガイドブックでは絶対に見つからない素敵な場所。ここにとっておきの衣装をまとったモデルさんが立つと思うと、想像しただけでため息が出た。
そして、スリや強盗情報で気がめいっていた私の心を一気にほぐしてくれた。
この記事を書いていたら、カメラの修理が終わったとショートメールが来た。準備は万全!!(たぶん)
出発までもう少し。楽しみになって来た。
<続く>