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気怠い夏に観たい映画 6選




8月も半ばいよいよ夏も真っ盛りということで、季節に便乗し'' 夏に観たい映画 '' を紹介していきたいと思います ☀︎ 

個人的に夏は苦手なので、そんなボーッとしてしまう暑苦しい気怠さを、映画で少しでもキラキラしたものに出来ればいいなと思いながら選びました。

よければ参考にしてみてください。





はじまりはじまり​




スイートプールサイド (2014)

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(見放題 - U-NEXT・TSUTAYAプレミアム・huluなど)


あらすじ:男子なのに毛が生えないことに悩む高校1年生・太田は同じ水泳部の毛深い女子・後藤綾子を密かに羨ましく思っていた。ある日の放課後、部室で綾子に呼び止められた太田は、とんでもないお願いをされてしまう。「太田くん・・・私の毛を剃ってくれない?」毛に悩む2人の秘密の関係がスタートした。


こちら、私が大好きな漫画家・押見修造さんが原作の作品。

こんなにもセンシティブでデリケートな内容を愛おしく時に意地悪に描けるのは、押見さんならではの価値観だし改めてその才能に脱帽。× 松居大吾監督なので間違いない良さ。

思春期の瑞々しさと夏の青々しさの相乗効果は抜群。いや自分で剃れよ!となるけど、こういう訳の分からないことをしてしまうのが思春期だよねうんうん。

後半、太田くんの変態具合が加速していくのでそれがまた押見さんワールド全開で堪らない。

男女共に誰にも言えないような毛の悩みを、思春期の危うい人間関係と夏の暑苦しさを交えて敢えて、突き詰めていく新しい青春剃毛映画。




キングス・オブ・サマー (2013)

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(見放題 - Amazon prime)


あらすじ:高校生のジョーとパトリックは、親に対する不満から家出を計画する。彼らはちょっと風変りな少年ビアジオと一緒に森に隠れ家を作り、自然の中で生活しようとする。しかし、そこへジョーが恋しているクラスメートの女の子ケリーがやってきたことから、少年たちの友情に暗雲が立ち込め……。



青春ジュブナイルものって無条件にいいなって思っちゃう。

10代の少年少女、その子たちの中だけでの世界観と、危険で心配になっちゃうアドベンチャーな無敵感に憧れてしまうんだろうな。大人ぶることが上手くなってしまった私たちにはない、後先考えないからこそ出会える仲間たちとか見える世界とか。

このお話も、家出をした男の子たちが森の中に秘密基地を作ってそこで暮らしていく、そんな無謀にも10代らしい発想がとても可愛い。

食料を調達するのも狩りなんて大変だからお店でお肉を買って誤魔化したり、土管を楽器にして騒いだり。時折入るシュールさにクスッと笑えたりもする。

ビアジオがいいキャラしてる。

ティーン特有のナイーブな感情たちも、危うげだけど背中を押してくれるような音楽と、不器用な父親の愛が優しくちゃんと包み込んでくれて行き場をなくさずに居られる。

きっと彼らにとっての '' 忘れられない夏 '' になるんだろうな。

そんな青々しい少年時代と同時に自然の中の緑の涼しさを体感でき、夏の暑さにやられた心身をクールダウンさせてくれる爽やかな作品。

彼らの「ごめんね」は中指!

男の友情に言葉はいらねえ!

そんなん私も混ぜてくれ!

ニック・ロビンソンの顔がいい!


社会から家出して中指立てていたいね。




気狂いピエロ (1965)

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(見放題 - U-NEXT)


あらすじ:「ピエロ」と呼ばれるフェルディナンは、不幸な結婚していた。退屈な生活から逃げ出したい衝動に駆られていたフェルディナンは、ふと出会った昔の愛人であるマリアンヌと一夜を過ごすが、翌朝見知らぬ男性の死体を見つけ、彼女と共に逃避行を始める。


文学的思考のフェルディナンと、身体で生を感じていたい自由奔放なマリアンヌ。

決して相容れぬ価値観をお互い譲らない前提での、時折通わせながら、すれ違いながらのその噛み合わない偏愛が見ていてとても面白い。

フェルディナンの詩的セリフは難解でよく分からないけど、フランスの夏の鮮やかな景観に妙にマッチしていて心地いい。

とにかくトリコロールな色彩が綺麗だったり、真似したくなるマリアンヌの可愛いファッションが最高なので画面だけで成立してしまうセンス。

素っ気ないダイナマイトの余韻が鮮やかな海・太陽と重なり合って永遠となれば、その時初めて二人が本当の意味で一つになれたような気がする。

ラストシーン、最高。

狂ったように逃避行して狂ったように散っていく、そんなフランスの夏の一瞬を楽しめる作品。




SOMEWHERE (2010)

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(見放題 - U-NEXT)


あらすじ:ハリウッドの映画スターであるジョニー・マルコは、セレブらしい派手な生活を送っていた。しかしそれは孤独な空虚感を紛らわすためだった。ある日、彼は前妻と同居する11歳の娘クレオを夜まで預かることになり...。


ソフィア・コッポラ大好き!最高!

冗長に感じるシーンでさえ心地よくて、セリフがなくても映像美と空気感で充分に余白を持たせる安心感がある。

ハリウッドスターの父親が忙しいながらも一生懸命娘に尽くしたり、娘もそんな父親のそばに寄り添ってあげたり、お互いの愛で溢れてる。

夜中にジェラート全種類を頼んでベッドの上で食べるもよし、大きなプールで泳ぐもよし。

ちょっぴり贅沢な夏。

ジャケットにもある、プールサイドで父娘がサングラスをかけて日光浴してるところでめちゃめちゃきゅん。

そのあとの水中で遊ぶシーンは本当に可愛すぎて大好き....

この映画、劇中歌もどれもよくて、特にそのプールサイドでのシーンで流れている The Strokes の「I'll Try Anything Once」がまっっっじ最高。

気怠い歌声とシンプルなメロディー、ボーッとしたい真夏の昼下がりにぴったり。怠惰になってしまう情けなさを肯定してくれる。

音源化されてないからこの映画の中でしか聴けないというのもずるい。

とにかくエル・ファニング可愛い。

夏に観たい映画、これは特にイチオシです。



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(好きすぎてフライヤー買った、の図)


これ眺めながら夏、越そう。




ロスト・バケーション (2016)

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(見放題 - Amazon prime・U-NEXT・TSUTAYAプレミアムなど)


あらすじ:亡き母が教えてくれた秘密のビーチ。医学生のナンシーは休暇を利用してついにそのビーチを訪れる。母に先立たれた父と幼い妹の世話、医師となる為の勉強漬けの日々から解放されるナンシー。そんな彼女の最高の休暇は一匹の巨大な人喰いザメによって、一転恐怖に支配されることになるのだった。


夏といえば海!海といえばサメ映画でしょ!ということで、サメ映画を観ずに夏は始まりません。

各種サブスクでも夏になるとサメ映画特集が組まれるほどの熱狂的ジャンル。(?)

しかし今回紹介する作品は正統派サメ映画。

サメ特有のB級感はなくワンシチュエーションで、サメ免疫がなくても割りかし見やすい。

美女とサメとカモメの物語。

ド派手な演出もなくシンプルな内容だけど、静かにじわじわと迫る恐怖を、クーラーのきいた涼しい部屋で怠惰になってる人にこそ感じてほしい。

見終わればきっと、リモコンを手に取り温度を+2℃くらい上げてしまうことでしょう。

誰に需要があるのか分からない好きなサメ映画紹介はまた別にいつかやります。




ピラニア (2010)

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(見放題 - U-NEXT)


あらすじ:観光客が押し寄せるヴィクトリア湖で、行方不明になっていた老人のむごたらしい死体が発見される。女性保安官ジュリーは調べを進めるうちに、太古から生き続ける未知のピラニアの群れが湖に流入したことを知る。やがて湖で次々と惨劇が起きるようになる。



サメ映画ときてもうひとつ!

涼しくなれるアニマルパニックものは必須なので、湖ホラーB級映画を。

この作品の何が好きかって、グロさが凄くいい。

もちろん内容の中身なんてないパリピの馬鹿騒ぎシーン満載(テンプレ)だし、地震で裂けた割れ目から古代ピラニア大量発生ってなんじゃそら!なんだけど、グロに関してはB級のチープさをあまり感じないクオリティの高さで最高。

なんでも食べちゃうピラニア。

ここまで大人数が犠牲になるパニックものってありそうでないから凄く迫力があるし、サメとは違う群れで襲ってくる怖さが新鮮で面白い。

エログロ血祭りオンパレードのクライマックスは見物。





​おしまい


以上!

6作品を紹介しました!


どこにも行けない退屈な毎日ですが、家で過ごす時間を少しでも、映画で有意義なものにできたらいいな。


是非、参考にしてみてね。


最後まで読んでくれてありがとうございました(◞‿◟)







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