おせんべいは退屈の合図
おせんべいを自ら食べたいと思うことがない。嫌いでもなく好きでもない。ただ自ら手を伸ばさない。どっちでもいい。どうでもいい。なくても生活に支障はない。
ここで言うおせんべいのような存在がこの世には溢れていて、そんなこんなで苦手なネギを克服しようとふと思い立ち、美味しいものだけで満たしていたい口の中にわざわざ放り込んでみたりもする。そして数日後には、不本意に添えられたネギを一瞥するや否や顔色ひとつ変えず端っこに避けて満足しているのだ。
そんなことの繰り返し、人生。無意味と惰性