見出し画像

秋の植え替え作業

多肉植物を育て始めて、気づけばもう8年目に突入した。

最初の2〜3年は、ありとあらゆる種類の多肉植物を買っていた。初めて見るもの全て、興味の対象だった。初年度は何も調べずに育てたものだから、部屋の中にいた多肉軍団は日光不足に陥ったり、逆に外に出された多肉軍団は真夏の太陽の洗礼を受け枯れてしまったり。
タニラーではなく、タニクキラーだったのだ。
そんな私も、流石に学習しなくてはならないことを悟り、個々の特性(属性、何型、耐寒温度など)を調べ、真摯に多肉と向き合った。冬の寒さ、梅雨時の湿度、真夏の暑さ…中でも真夏の暑さは強烈で、何度多肉を溶かしたことか。しかし、そのおかげで年々枯らす鉢数も減ってきた。(と思う)

手当り次第、いろんな種類の多肉植物に手を出していた私も、ようやく落ち着き、今は好きな多肉植物だけを必要な分だけ買うようになった。
大人になったのだ。
よほど珍しいもの以外は特に衝動買いもなく、無理なくゆっくりと多肉と戯れるようになったこの頃。

さて、近頃ようやく夏の暑さも無くなり、涼しくなってきた。多肉の季節がやってきたのだ。
私のセダム丼が、夏の暑さで枯れて寂しくなったから、セダム属(万年草系)を買いに園芸店に行くことにした。今年の秋の多肉の植え替え作業はこれくらいで充分だ。

ところが、万年草だけを買いにきたはずが、なぜかコーデックスとセンペルビウムがかごの中に入っていた。

だって、「カゴに入りたい」っていうもん…。

そう言い訳しながら、レジを通過。
たまにはいいのです。そう、たまには。

家に帰り、早速植え替えをすることにした。ところが、植え替えてみてセダムが1株ほど足りないことが判明した。また園芸店に買いにいくはめになってしまったのだ。万年草1株だけだ。ちゃちゃっと買ってこよう。

ところが今度は、シンニンギアがいつの間にか手の中にいた…。

…なんで、だ???

でも、この子も可愛いんだよ。
仕方ない、一緒に私とくるか?

と、自分にいいわけをしながら、鼻歌を歌いながら帰った。

そんなわけで、少しだけ私の多肉棚が賑やかになった。久しぶりの新入りに満足した。
暑さもなくなり、日差しも優しいホッとする秋。多肉も眠りから覚めて活動を始めるが、近頃の秋は本当に短い。
今回買ったコーデックスもシンニンギアも寒さに滅法弱い。少ししたら部屋の中で暮らすことになるだろう。

生き生きとした多肉植物を見れるのはあと1ヶ月半くらいだ。冬が来るまで、めいいっぱい楽しもう。