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悩み解決のために診断を受けたのに、「タイプ」に悩んでしまう現象

「オノアイさんは骨格はどのタイプですか?」
「オノアイさんはブルベですか?イエベですか?」
お客様との会話の中で「タイプ」について聞かれることもよくあります。

今やUNIQLOをはじめアパレルのオンラインショップでもタイプ別のアイテムの特集が組まれたり、スタッフさんのプロフィールにも骨格タイプやカラータイプが載っているほど。

骨格診断やパーソナルカラーがそれだけ一般的になっていることに驚きも感じながら、それだけ自分の似合うに悩んでいる人が多いのかな、とも思います。

自分に似合うものを知りたい!→◯◯診断を受ける→自分に似合うものがわかった!という流れになるのだけれど、次の段階のお悩みを持った方もいらっしゃいます。

「◯◯タイプと診断されたけれど、似合うはずの服がいまいちピンとこなくて…」
「イエベと診断されてから、似たような色ばかりでいつも同じ服みたいに..」診断を受けたからこそのお悩みも生まれ、「オノアイさんはどうしてますか?」と聞かれることもあります。

このお悩み、以前私もはまってしまっていたことです。
スタイリストとして活動する以前、今から10年ほど前にカラータイプでウインターと診断された後、イエローベースの服や靴、アイシャドウで惹かれるものがあっても「私には似合わない」と手に取ることすらしなかった時期があります。心惹かれても「やめておこう」になってしまう。


で、今の私はというと
参考にはするけれど、絶対の基準ではないという考え方です。

精神面の内容についての著書ですが、とても共感した内容をご紹介します。

「タイプ」で分類することの本来の意図は、「誰かを型に無理やり当てはめて判断する」ことではありません(それはとても暴力的な行為です)。
あくまでも自分をより深く理解するツールとして、当てはまる部分があるなら、今後の改善のために参考にしよう、というのが本筋だと思います。

鈴木裕介 (著)「メンタル・クエスト」より


悩まれていたお客様もそうですが、真面目な人ほど、ファッションに自信がない人ほど「私は◯◯タイプだからこの形のスカートしか履いてはいけない」「イエベだから青系はダメだ」とガチガチに枠にハマりがち。

その枠の中が心地よく感じられるのであれば、良し。
でも、違和感を感じたり、自分の心地よさがないのであれば、その枠は「そーなんだ」くらいの参考程度で扱うと良いと思います。

だって、タイプを知りたかったのも「今よりおしゃれになりたい」「美しくなりたい」「ファッションを楽しみたい」など前向きな気持ちになるためだったはず。
どうしたら自分が心地よくいられるか、ファッションを楽しめるかを基準に、自分の「タイプ」を扱えばいいんじゃないかな?というのが私の考え方です。

もし「タイプ」にちょっと窮屈さを感じている方がいたら、ぜひ参考程度で扱ってみてくださいね。

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