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【本】スポーツのできる子どもは勉強もできる/著:長田渚・深代千之
今回は『スポーツのできる子どもは勉強もできる』を紹介します。
この本は、東京大学大学院総合文化研究科教授でスポーツ科学の第一人者である深代千之(ふかしろせんし)教授が、学力と運動能力の驚くべき関係を明らかにしてくれる本です。
私は勉強に苦手意識がある運動部の生徒を指導する際によくこの話をしています。「自分、スポーツしかやってなくてバカなんで・・・」というタイプの生徒を実際に本を見せながら励ましています!
印象に残った2点を紹介します!
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①運動する子は勉強できないのか?
結論、そんなことはありません。むしろ運動は勉強に対してプラスの相関関係にあることが日本でもアメリカの研究でもわかっています。
世間の運動している人は勉強ができないイメージは、「運動している人が単に勉強していない場合が多い」からです。
『脳の働きから見たら、九九もキャッチボールも同じ。どちらも、脳の中の神経回路を指令が伝わる道筋ができることで身につくものだ。』
そのため、勉強も運動も両方やったほうが良い。文武両道の大切さを本書では様々な実例やデータを用いて説明してくれます。
②限界をつくる脳と可能性を広げる脳
自分の可能性は自分の脳が決めているという話です。いわゆるマインド的な話です。
勉強に臨むマインドが大切で、「自分は勉強ができない…」と思うのか「自分には勉強はできる!」と思ってスタートするのかでは学習効果やモチベーションは大きく変わります。
本書では、ジェニー・トンプソンという、オリンピックで金メダル八個獲得した競泳選手が、医学部に通い医師になり病院で麻酔科医として働いている例がでてきます。
これを「この人は特別だから…」で終わりにするのはもったいないかなと。文武両道している人は世の中にたくさんいるので、自分にもできると思って可能性を広げていきましょう。
個人的な感想
運動と学力の関係は、反対も言えると思っています。「勉強のできる子は運動もできる」とも言えるんですよ。だから、私は運動へ苦手意識のある人を励ますときにも使っています。
実際、私は子どもへの水泳指導を5年間していましたが、短期的に成長に差があっても、ある程度継続して反復練習するとみんな泳げるようになるんですね。
子どもに「君ならできる」というプラスのマインドからのスタートを促し、困難にぶつかる中で、そこに立ち向かうプロセスを褒めて励ましていくことが大切かなと思います。
注意点としては、運動も勉強もすぐに成果が出ないことも多いので、そこをきちんと伝えて継続できるように励ますことが大切かと。
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