草野球レポート
9/12
A.M9:00
駿ベネマーク模試を受けに予備校へ行く。この日は理科と英語、昼で上がりであった。教室に入ると真剣な目をした予備校生が既にほぼ全員待機していた。筆記用具と申し訳程度の勉強道具、そしてグローブを入れただけのスカスカのバックパックに背徳感が入り込み、この瞬間背中がやけに重く感じた。負けてたまるか。俺は野球をするんだ。
P.M0:30
理科と英語を受け終え、リスニングとかいうアホ科目に対して呪詛を唱えながら友人が待機してくれている車へ向かう。道中で自習室へと向かう後輩4人とすれ違い、笑顔で会釈される。少し凹む。負けないぞ。俺は野球をするんだ。
今回の参加者の中では浪人生は俺だけだったので、一抹の不安を抱く。というのも、俺は7月の始めに高校の同級会に参加したところ
・カナダ留学帰り
・現役医学部医学科
・現役東大生
・元カノ
の四天王によりコンプレックスをこれでもかというほど刺激され心が再起不能になる一歩手前まで行ってしまったという苦い経験を持つからだ。(勿論この4人に非は全くなく、俺の被害者意識がデカすぎる故の自滅だったのだが)
だがそんな心配も杞憂であり、のちに再開する面々は皆一様に淀んだ目で自分の大学がいかに素晴らしい所かということを語ってくれた。そもそもこんな急な召集に二つ返事でYESを返せる奴がロクな大学生活を送っているはずもないよな。さあプレイボールだ。
P.M1:30
一試合目が始まる。バットにボールが当たらない。ブランクもさることながら、裸足にクロックスを履いて来てしまったのが最悪である。踏ん張りが効かない。どうやら思うように体が動かないのは他の奴らも同様のようで、5回を終えて1-1、引き分けで試合終了。普通に野球になってるのに驚いた。
P.M3:00
二試合目が始まる。先程と同様に投手戦、ロースコアの展開が続く。だが1-0で負けている3回裏、未経験者2人が二本連続でヒットを放ち同点に追いつく。2人目のMに至ってはタッチアップを2回決めてホームに生還するという経験者顔負けのプレーを見せ、2-1とこの回逆転する。これが彼女(ちなみにとても可愛い)がいる奴の底力か...何にせよ頼りになる。勝てる、勝てるぞ。大会規定により負けチームは勝ちチームにすぐそこのローソンで飲み物を献上することになっている。あと2イニングだ。
しかし最終回に1点を返され、試合は延長戦へと突入。最終的には外野手を守っていたMのタイムリーエラーで逆転を許す。これだから彼女(めちゃくちゃ可愛い)がいる奴は詰めが甘くて困るんだ。出直してこい。彼女(ガチで可愛い)によろしくな。気を取り直して裏の攻撃に臨むが、猛攻も一歩届かず、3-2で敗北。勝負の世界は恐ろしい。
P.M5:30
負けてしまったのでジュースを奢る。しかしここで事件が起こった。俺が奢る相手であるK、コイツがアレを奢るよう要求してきやがったのである。そう、税抜き210円、緑の悪魔と呼ばれておなじみのアレである。ジュースって言ったら大体100〜160円に留めるのが最低限の礼儀ってもんだろう。それをコイツは大した活躍もしてないのに図々しい。大体お前なんだその髪型は。厳つすぎる。
ガチでこれだった。コイツは前はアフロにしてたし、自分というものを貫いていない。自分を貫かない奴だからこんな礼儀知らずなことも出来るのだろう。最悪だ。せめてもの嫌がらせとして1番マズそうな見た目のやつを買ったが普通にめちゃくちゃ美味かった。シット。
P.M6:30
しばし参加者でピロートークを続けたのち解散する。全身がガタガタである。こちとら1日24時間のうち20時間以上エアコンの下にいるような生活をしているので本当に体がしんどい。とはいえ翌日もまた模試なので朝ちゃんと起きねばならない。生き地獄だ。まあめちゃくちゃ楽しかったので良しとしよう。またやろうな。〆。
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