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市長就任から108週。市長会の意味と位置づけ。
みなさまこんばんは。日置市長の永山です。
就任から108週が経過しました。
今週は県市長会、九州市長会、全国市長会など、市長会に参加して感じることなどをまとめました。
1.市長が連携して県や国に要望を伝える場
全国市長会は、全国に792ある市と東京23区(特別区)の区長によって構成される団体です。同様に九州118市で構成される九州市長会、鹿児島県内19市で構成される鹿児島県市長会があり、これらはいずれも定期的な会合を通して相互交流を図るとともに、国・県への要望事項をまとめて定期的に要望活動にあたっています。
この春から夏にかけては、2023年4月に鹿児島市で鹿児島県市長会、5月に沖縄県沖縄市で九州市長会、6月には東京で全国市長会が開催されました。私も各市長会には可能な限り参加し、意見交換とネットワーク構築に努めています。
2.最近の全国市長会で話題に上がるテーマ
一昨年の市長会では、コロナ対策に関する話題が多く議論に上がっていました。昨年からはマイナンバーカードに関する話題も多く議論され、今年の市長会では子ども・子育てに関する議論が多くなってきたように感じます。
特に、ギガスクール構想の実施から数年たち、各市町村での教育現場でのデジタルツールの活用状況や、数年後に生じる各デジタル機器の更新費用の負担については、市町村の枠を超えて議論することが増えています。
日置市においては、学校現場にIT支援の専門員を派遣することで、担任の先生によってツール活用の差が生じないような配慮をしていますが、多忙な先生たちにとって新たなツールの活用を学んでいただことはかなりの負担です。今後も進化するツールを可能な限り教育現場で取り入れていただくべく、必要なサポートを継続してまいりたいと考えています。
一方で、デジタル機器の更新費用を市町村の財源のみで担うのは非常に難しいため、国の予算をしっかり確保していただくべく、今後も各関連団体を通して声を上げてまいります。
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3.出張に合わせて行う視察や営業
なお、九州市長会や全国市長会は県外出張を伴います。これらの出張の際は、会議参加と合わせて、可能な限り現地の先進的な取り組みを視察したり、日置市と関連する企業や団体への訪問活動を日程に組み込むようにしています。
先日の沖縄出張では、沖縄市が力を入れているスタートアップ(新規創業者)向け支援の拠点を訪問し、意見交換してきました。
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沖縄市のスタートアップは公民がうまく連携してハード(施設)面の支援と、ソフト(人的つながり)面の支援を組み合わせて展開していました。
日置市は市の規模として同様の多面的な展開は難しいと感じますが、それでもスタートアップ支援における人的支援の在り方は非常に参考になりました。
企業誘致においても、担当者が顔の見える関係を構築し、創業期の苦しい場面にもしっかり伴走できる環境を作ることの大切さを実感したところです。
今後も全国・九州・鹿児島の各市長会には可能な限り参加しながら、必要な情報・ネットワークの構築に努めてまいります。
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永山レポートは、2021年5月29日の日置市長就任後、永山が毎週の動きや感じたことを広く皆様にお知らせするものです。
毎週金曜日の夕方に更新しておりますので、よろしければ今後もお付き合いいただけますと幸いです。
永山由高