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市長就任から50週。教育委員会 下小牧さんの大発見。

みなさまこんばんは。日置市長の永山です。

就任から50週が経過しました。

今週も会合、打ち合わせ、来客などに追われた1週間でした。

今日は日置市での大発見についてのレポートです。

1.日置市で国内初の可能性がある粉青沙器を発見

日置市伊集院町の一宇治城跡の出土資料から、15世紀頃の李氏朝鮮時代のものであり、韓国の国宝である「粉青沙器象嵌印花雲龍文壺」と類似した龍の文様を持つ磁器の破片が発見されました。

このことは、今年3月に刊行された『日本情報考古学会講演論文集』に論文が掲載され、国内の遺跡での出土例としては大変珍しく、なんと南九州では初例で、国内初の可能性もあると判明しました。

日置市には、朝鮮から伝わった陶芸技術が「薩摩焼」という形で今なお続いています。今回発見された粉青沙器についても、薩摩焼のルーツといえます。

歴史的にみても重要であるということはもちろんですが、韓国と日置市とのつながりを示す資料という意味でも大変意義のある発見になりました。

2.勤務しながらの研究


今回の発見は、本市教育委員会の職員 下小牧 潤さんの研究により判明したものです。

記者発表で発見内容についてプレゼンする下小牧さん

下小牧さんは、平日の日中は教育委員会の職員として業務に従事し、平日の勤務時間終了後や土日を中心に研究を行っていました。今回の発見について、下小牧さんは「コロナ禍において多くの児童・生徒たちの学びの場が制限されてきた昨今ですが、こうした歴史や考古学にまつわるニュースを発信し、子どもたちや市民の学習のきっかけとなれば本望ですし、こうして注目されることによって、市民の文化財に対する理解や学びの向上への起爆剤になればと思っています」と話してくれました。

また、下小牧さんは、現在鹿児島国際大学の大学院博士課程でも学ばれています。

人生は100年時代。最近はリカレント教育という言葉も使われるようになりました。

リカレント教育:学校教育からいったん離れたあとも、それぞれのタイミングで学び直し、仕事で求められる能力を磨き続けていくこと。

厚生労働省HPより)

私も市長就任直前の2020年度に九州大学大学院の行政学ゼミにて聴講生として行政学を学びなおし、あらためて学術分野(アカデミズム)の世界と実務の世界をつなげて思考することの重要性を感じました。

変化し続ける時代の動きに対応し、その時点での研究成果をしっかり把握しながら、市の様々な資源を活かしていくためには、学び続ける姿勢が重要です。

今後においても、職員の前向きな挑戦については、引き続き全力で応援していきたいと思います。

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永山レポートは、2021年5月29日の日置市長就任後、永山が毎週の動きや感じたことを広く皆様にお知らせするものです。

毎週金曜日の夕方に更新しておりますので、よろしければ今後もお付き合いいただけますと幸いです。

永山由高

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