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市長就任から63週。草刈り革命。
みなさまこんばんは。日置市長の永山です。
就任から63週が経過しました。
毎日暑い日が続きます。日置市においても連日30度を超える真夏日が続き、熱中症リスクが高まっています。市民の皆様には引き続きの熱中症対策をお願いします。
さて、今週は草刈りの新しい可能性=スポーツ化に向けたチャレンジについてご紹介です。
1.「草刈り―ぐ」を開催。
8月6日(土)に、吹上地域の市土地開発公社所有地にて2022年度第1回スポーツ草刈り「草刈りーぐ」を開催しました。
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この企画は、草刈りを普段とは違う視点で捉え、身体も頭も使うスポーツとして再定義するものです。
ルールや運用の手順などがまだ確立されていなかったことから、今回は市役所職員対象のテスト大会として開催しましたが、本庁・各支所などから30名以上が選手の部(3人1チーム)、初心者研修の部(個人参加可)にエントリー。1人1,000円の参加費が必要という設定にしていましたので、どれくらいの参加があるか手探りではありましたが、大盛況に終えることができました。
会場の雰囲気、選手宣誓などは短い動画にまとめてみましたので、こちらをご覧ください。
今回は、1位:建設課 2位:農林水産課 3位:商工観光課企業誘致係 という、普段から草刈りと馴染みの深い部署が上位に入り、まさに草刈りが技術と経験によって少しずつスキルアップする種目であることが証明された結果になりました。
2.スポーツ化にあたっての注意点
今回は昨年のテスト大会に続いて、2回目の開催でした。昨年は個人戦として開催しましたが、チーム制にすることで会場の盛り上がりはさらに高まり、イベントとしての価値は高まったように思います。
なお、今回の審査項目は以下の5点としました。
1・作業の初動(エンジン稼働のスムーズさ)
2・安全性(声掛けや水分補給、危険回避)
3・仕上がりの美しさ(均一性や刈残しの状態)
4・チームワーク(服装・思い・テンション)
5・総合評価(全体のバランス)
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草刈りのスポーツ化にあたっては、まず何よりも安全性の確保が最重要です。
今大会の実行委員会としては、①スピードを審査項目に入れない、➁90分の競技中に必ず複数回の休憩をはさむことを義務付ける、③審査の最優先項目に安全性を位置付けるといった安全対策をとっています。
3.草刈りの課題と可能性
今回は草刈りとしては事故なく怪我無く開催できましたが、生い茂った草の中につくられた蜂の巣の存在など、付随する他のリスクも新たに確認されました。今後、さらに安全に楽しめるスポーツとすべく、研究を進めます。
日置市においても少子高齢化の影響で、自治会単位で行う市道愛護作業(集落単位での草刈り)の参加者数は減少傾向にあります。特に参加率の低い若者世代に対して草刈りへの興味関心を持ってもらうことは、地域にとっても大切です。
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全国的には草刈りのような地域による作業は、有償ボランティアとして若干の報酬をもらう形で運用されているところも少なくありません。日置市においては、逆の発想にたち、有料ボランティア(お金を払ってでも参加したくなるボランティア)としての可能性を追求しています。
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ちなみに、今回は参加費を1,000円としておりますが、参加費は会場での熱中症対策費用、上位入賞チームの景品代などに活用しています。
今回優勝した建設課は課長が前日から会場の下見をするなど徹底した対策を実施したとのこと。田口課長にお話をお聞きすると「課内でのコミュニケーションの機会にもなり、非常におもしろい体験だった。本音で言うと、もう少し涼しい時間帯に開催してほしいが、次回も参加したい。」とのことでした。
今回私は審査員としての参加でしたが、次回以降は選手として参加したいと思います。
4.草刈りの未来
地域の作業をエンタテインメントに切り替えることは、草刈りだけでなく、様々な分野で挑戦すべきテーマだと考えています。
人口減少社会において、これまで地域で担ってきた様々な取り組みの参加者を確保するためには、関係人口(その地域に住んでいなくても、地域のために何かしたい、関わりたいと思ってくれる方々)を含め多様な主体を活動に巻き込んでいく必要があります。
今回の草刈り―ぐ開催は、SNS上でも多くの反響をいただき、「次回開催の際はぜひ参加したい!」という声も複数いただいています。
現在は常設の事務局を置かず、職員有志が開催ごとに実行委員会を結成するスタイルで運用していますが、今後は事務局機能をしっかり持てる体制に向けても応援していきたいと思います。
草刈り―ぐの本格開催に向けて、引き続き頑張ってまいりますので、ご期待ください!
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永山レポートは、2021年5月29日の日置市長就任後、永山が毎週の動きや感じたことを広く皆様にお知らせするものです。
毎週金曜日の夕方に更新しておりますので、よろしければ今後もお付き合いいただけますと幸いです。
永山由高