見出し画像

市長就任から170週。自治体学会と台風対応。

みなさまこんばんは。日置市長の永山です。

就任から170週が経過しました。

今週は8月28日・29日・30日にかけて、台風10号の対応にあたりました。台風対応と、週末に開催された自治体学会について。


1.台風10号への対応

非常に強い台風10号が、8月28日(水)から接近し、30日(金)の朝にかけて日置市も暴風域に入りました。

28日(水)の7時21分に災害警戒本部を設置。10時45分から災害警戒本部会議を開催し、最長で48時間超となる避難所の運営方針や、避難所でのインフルエンザ等の感染症対策について確認し、12時に市内26か所に避難所を開設しました。その後、13時に薩摩地方に「暴風特別警報、波浪特別警報」が発表されたことを踏まえ、災害対策本部に引き上げて対応にあたりました。

その後、鹿児島地方気象台、国土交通省 九州地方整備局 鹿児島国道事務所など、関連機関からの情報を適宜踏まえながら対応にあたり、状況に応じて対策本部会議を開催。結果的に今回は28日から30日まで、私自身も2泊3日の泊まり込み対応となりました。

本日8月30日12時に、市内全域に発令していた避難指示(警戒レベル4)を解除し、14時45分には土砂災害警戒情報の解除に伴い、吹上地域に発令していた高齢者等避難(警戒レベル3)を解除し、市内の全避難所を閉鎖しました。

現在までのところ市内では台風によるケガの報告が1件、倒木等による市道の通行止めが多数、また各地でがけ崩れ等が確認されています。(現在、自治会長の皆様を通じての災害状況調査を実施中につき、これからさらに今回の被害の全容が見えてきます。)

早期に対応いただいた市内建設事業者の皆様、消防団の皆様、声掛けや見守りにご尽力いただいた自治会長や民生委員をはじめとする地域の皆様に改めて御礼申し上げます。

また、今回は長時間にわたる対応が必要なことから、職員にもかなりの負荷がかかりました。現場で避難所運営等にあたってくれた職員にも感謝しています。

2024年8月30日18時の日置市の空。長い3日間でした。。。

2.台風対応の現状(8月30日 18時現在)

●市道等の通行止めについて
市内では被害状況調査と復旧対応を進めています。市役所 産業建設部および建設関連企業の皆様による対応は昨日から始まっており、市内各地で市道等の通行止め解消にむけて動いています。

●停電について
市内では一時14,000世帯を超える停電が発生していましたが、本日30日17時54分時点で停電世帯数は4,850戸となっています。現在、九州電力送配電様にて急ピッチでの対応が進められていますが、完全復旧には時間を要する見込みです。

●停電世帯への暑熱対策および充電支援について
なお、日置市では充電等にお困りの方や、日中の空調機器不調による暑さ対策のために、涼み処を複数開設し、携帯電話等の充電支援も実施中です。

停電の長期化により、熱中症などの危険性も高まります。市民の皆様におかれましては、涼み処等もご活用いただきながら、復旧活動へのご協力をお願いします。

3.自治体学会の日置市開催

8月23日(金)と24日(土)の2日間、全国の地方自治研究者が集まる自治体学会が日置市で開催されました。

全国からの自治体学会の会員の皆様をはじめ、鹿児島県内からも多くの自治体関係者や議員さんがお越しくださいました。

画像はいずれも「自治体学会 SNSトライアル on FB」より

今回の自治体学会の誘致は、私自身の大学時代の恩師である九州大学大学院 法学研究院教授 嶋田暁文先生が自治体学会の副理事長を務めておられるご縁で、日置市開催を提案いただいたことに始まりました。

開催にあたって期待したことは、市役所職員に、現在の自治体政策の議論の最前線に触れてほしい、という思いがあったことに加え、現在進めている様々な市政の施策について、研究的視座からのフィードバック(ご指摘やご指導)をいただきたい、という思いもありました。

今回の自治体学会では、「まちづくりと地域人材のリ・デザイン」という、比較的幅の広いテーマで開催されたこともあり、多様なテーマで実務家と研究者がディスカッションを交わす場面が多くみられました。

【全体会・分科会のテーマ】
●全体会 「自治・分権の現在地を考える」
●分科会
1.私」からはじまるまちづくり~地域と若者・女性の交差点~
2.多様性」を反映した議会へ~議員人材と議決過程から考える~
3.少子化時代の小規模校の存続~統合しない選択肢を探る~
4.自治行政における「実務」と「理論」の融合
5.災害対応における自治体間連携
6.創造的人材と地域の再生~その可能性と取り組むべき諸課題~
7.分権改革30年~新たな集権と自治の未来を問う~
8.自治体職員と人材育成 ~自主的な学びや活動をいかに実際の仕事に繋げるか~

日置市からは、私が分科会6に登壇したのに加え、奥教育長が分科会3に登壇、若手職員勉強会を運営している地域づくり課の松永さんが分科会8に登壇と、市役所関係者からも複数登壇させていただきました。

また、今年日置市に本社移転してくださった小平株式会社の小平社長や、日置市の地域おこし協力隊OB 吉村佑太さんなど、日置市ゆかりの方にも分科会に登壇いただき、全国の自治体関係者と日置市の関係構築にご協力をいただきました(小平さん、吉村さん、ありがとうございました!!)

同時開催となった政策研究交流会議も含め、日置市役所の職員も多く参加させていただき、まさに学びの多い2日間となりました。

同時開催の政策交流検討会議には、日置市関係で鹿児島オリーブ株式会社の水流社長、日日novaの森満さん、サントリーから昨年まで日置市に着任いただいていた矢田さん、日置市役所の藤川さんが登壇。大いに議論を盛り上げてくださいました。

今回の自治体学会誘致にあたっては、自治体学会の阿部理事長、嶋田副理事長をはじめとする役員・事務局の皆様に多くのご指導とご支援を賜りました。改めて感謝申し上げます。また、この機会に全国各地から日置市にお越しいただいた皆様にも感謝申し上げます。

今回の自治体学会誘致にあたっては、日置市役所企画課が課を上げて頑張ってくれました。私も含めて、まったく学会というものに参加したことのないメンバーでの準備・開催となり、職員にとっては全く未知の世界への挑戦でした。一つ、大きなチャレンジを乗り越えてくれた企画課の頑張りにも、この場で感謝の気持ちを伝えたいと思います。

企画課で今回頑張ってくれたメイン担当の野崎さん(中央)と、園田課長(右)、折田係長(左)。なお、撮影時は台風事後対応のため不在でしたが、上村補佐も獅子奮迅の活躍をしてくれました。

ーーーーーーーーー

永山レポートは、2021年5月29日の日置市長就任後、永山が毎週の動きや感じたことを広く皆様にお知らせするものです。

毎週金曜日の夕方に更新しておりますので、よろしければ今後もお付き合いいただけますと幸いです。

永山由高

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?