【vol.53 今すぐ取り組むべき課題を絞り込む方法】
さまざまな課題や新たな方策が明らかになった後の行動変容プロセス
今のやり方を建設的に疑う自問、「ありたい姿」が見つかる自問を経て、さまざまな課題や新たな方策が浮き彫りになったことと思います。
しかし、限られた時間の中で、あれもこれも全部手をつけてしまうと、全然時間がなくなってしまいます。場合によっては、何も手につかないということもあり得ます。そんな時、確実に目的に近づくためには、どうしたらいいのでしょう。
そのためには、「今、取り組むべき課題」を一つに絞り込むことが大事です。確実に前に進むために、最優先課題一つに絞り込むということですね。
「今、取り組むべき課題」を一つに絞り込むための2つの視点
この最優先課題の選び方に関する2つの視点について、解説したいと思います。
1つ目は「緊急性」です。
早く取り組まないと、リスクが大きくなる課題ですね。
例えば、そのまま放っておくと仕事上大きな穴が開いてしまうこと。製造業ではリコールになってしまうとか、お客様のクレームにつながってしまう。そのような大きな課題には、当然先に手をつけなければならないと思います。そのように、緊急性が高い課題を、まず見つけていきます。
2つ目は「影響度」ですね。
目的を達成するために、影響度が高いと考えられる課題です。
営業担当Gさんの課題を分析してみよう
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