ゆがみと健康の深い関係について
姿勢がよいひとからは、はつらつとした健康そうな印象を受けるように思います。
じっさい、姿勢と健康には深いかかわりがあるようです。
この記事では、身体の歪みと健康の関係についてお話していきたいと思います。
歪みが身体に与える影響
身体が歪んでいると、脳と全身各所をつなぐ神経の流れのほか、血液・リンパ液の流れなど、生命の維持に不可欠な循環が滞ることは想像に難くないでしょう。
そこから筋肉や関節や内臓のこわばりや不調、体温・食欲・睡眠・循環・呼吸・消化吸収・排泄・代謝・免疫・ホルモンバランスなどの調節能力の低下につながることも考えられます。
つまり歪みを解消することで、からだのあらゆる機能が十分に力を発揮できるようになり、全身が良い状態をとりもどしていきます。
無理な負荷をかけることなく自然に歪みを整えることは、健やかな日々を送るうえでとても有効だと言えるのです。 ※ ここでいう『姿勢がよい』とは「自然にしていて整っている状態」を指します。無理に良い姿勢を振る舞おうとすると返って負荷をかけてしまうかもしれません。
そもそも全身のゆがみはどうして生じてしまうのか?
それは『上部頸椎』の位置異常が原因だとむつう整体では考えます。
※ 上部頸椎とは頸椎一番・頸椎2番を合わせた通称で、24個の椎骨が連なって形成される「脊椎」のうち最上部に位置する椎骨。
『上部頸椎』は頭部を支え、かつ頭部の自由な可動性を生み出す大事な役割を持っていますが、ここの位置がずれていると体重の1/10ほどの重さのある頭が傾いて載る状態になり、全身のバランスが崩れてしまいます。
そこで骨格全体が自ずと精妙なゆがみをつくりバランスを保とうとするのです。
ですから、こうして自ら作ったゆがみは立ったり歩いたりとごく普通に生活をしていく上で欠かせないものとなるのですが、そもそも私たちの身体は基本の形をもってして正常に働くように設計されているので、あらゆるところに不具合が生じてくるわけです。(※ 次の「凝りや張りについて」で詳述しています)
当院では、この『上部頸椎』の位置異常が無理なく自然に整い、不要になった身体全体のゆがみもまた、自然に解消していくことを促す施術を施します。
凝りや張りについて
姿勢の歪みは身体のさまざまな部位に影響をもたらします。
「凝りや張り」も歪みから生じることがあるようです。
からだの歪みによってどうして各部の凝りや張りが引き起こされるのかと疑問に思われる方もいらっしゃることと思います。
人間の背骨(脊椎)は、正面から見るとまっすぐ、側面から見ると首で前弯・胸部で後弯・腰部で前弯・臀部(仙骨と尾骨)で後弯、といわば2回 S字を描いているのが通常です。 (※ 椎骨が先天的あるいは後天的に変形している場合や他の要因がある場合はその限りではございません)
本来あるべき背骨の形に沿って各器官があるべき位置に配置されていて初めて、全体が連動して存分に働くように設計されているわけですから、歪んだ状態では各器官の収まりが悪く、全体の連動性が低下するのは無理もありません。
すると、筋肉や腱や血管や臓器などに伸びすぎたり縮みすぎたりする部分ができ、その状態が長く続くとそこがこわばり、症状として「凝りや張り」が現われてくる・・・ということがあるようなのです。
その状態が高じると きしみや痛み、冷え、痺れ、麻痺などをきたすことも考えられます。 また場合によっては、内臓の働きの低下から周りの筋肉や腱の凝りや張りを引き起こすことも考えられます。
このように、からだの内部は各所が相互に影響し合っていて、たまたま表面的にある部位の「凝りや張り」として全身の不調和を教えてくれているということもあり得るのです。
こうした「兆し」に気づいたら、早めに全身を整えるようにすると、辛い症状を長く抱え込むことなく、日々を快適に過ごすことができるのです。
姿勢が整うおすすめの運動
日々の生活の中で、気づかないうちに身体に負担をかけてしまうことがあると思います。
荷物を片方の肩にかけて歩く。 根をつめて長い時間、同じ姿勢で仕事や勉強や作業に集中する。
スポーツのトレーニングで過度の負荷を掛ける。
疲れて帰宅して、ついソファで仮寝してしまう。
こういった日常の無理からぬ習慣から負担を重ね、知らぬ間に姿勢を歪めてしまうことは十分考えられます。
問題は、この歪みをそのまま放っておいて、からだに定着させてしまうことです。 この歪みをリセットする簡単な方法・・・それは歩くことです。
(※ 別記事「健康を維持するための歩き方」に詳述)
左右の手足を交互に振り、上半身と下半身を交互にねじることで、自然に歪みが正されやすいのだそうです。
このとき、両腕をフリーにして、両腕両足を良く振って歩くと効果的です。 (お身体の状態によっては、歩行運動が負担になる場合もございますので、ご不安な方はご相談ください)
さらに、カロリーを消費する目的も兼ねるなら、軽く汗ばむくらいの早足で20分ほど歩けば、運動不足の解消や全身の筋肉の維持にも役立つでしょう。
また、歩くことは全身の血行を良くする効果もあり、冷えや肩こり、頭痛などの改善にも効果があると言われています。
通勤通学の時間帯を使いたいならリュックサックを活用することをお勧めします。
靴は歩きやすく、踵が低く中敷きが平たいものが良いようです。
踵が高かったり足先が細くなっている靴を履いて歩くと、バランスをとりにくいため足首やひざや股関節や腰に負荷がかかって傷める原因になりますので、歩行を運動としてとらえる場合は適さないと思われます。
足首やひざや股関節などを患っていらっしゃる方には水中ウォーキングがお勧めですが、からだを冷やさないために水温が高めのプールで行いたいものです。
水泳も歪みを解消するうえで良い運動ですが、歩行と同じ理由でクロールが最適だと思われます。
なお、ジョギングは年齢や体調など、身体の状態によっては負荷が大きい場合があります。
また、家の中でおすすめの運動について知りたい方は、ご来院の上ご質問いただければと思います。
日々の習慣で解消できない歪みや症状でお悩みの方もぜひ一度、当院にご来院ください。
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長津田むつう整体院 木村順一