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経済誌欠席裁判(2021/5/10)の感想その3(銚子丸)
経済誌欠席裁判で取り上げたグルメ回転すし、銚子丸についてお話ししましょう。最近この銘柄についてはメルマガで書いたり、放送で話したりと何回も触れておりますが、再度簡単におさらいです。
ここ10年、売上は横ばい(出店は積極的ではない)
回転ずしの寿司屋さんとしては、ちょっと贅沢なハレの日のお寿司ですけれども、株式としては少し拡大していくのは難しい。というのもここ10年間ぐらいは店舗数も増やしていないですし、売上も横ばいです。
銚子丸の出店に適した立地は、そのほかの寿司チェーン店も同様に狙っています。そのほかの業態、ドラッグストアなども狙っているわけです。
土地のオーナーは、利用してもらいたい店舗の種類(飲食・物品販売など)のなかで、貸し手にとって最も条件がよいテナントを選ぶので常に交渉です。
特にスシローやくら寿司といった店舗は、すでに郊外型だけでなく都心のビルイン型店舗の出店経験もあり、よさそうな物件の情報があればすぐに担当者が駆けつけて契約するのですけれども、銚子丸はそこまでの力はないでしょう。
スピード感でもやはり大手チェーンのほうが早そうです。寿司チェーンの仕入れとはお魚だけではありません。たくさんお客様が来てくれそうなよい立地を競合他社とのセリに勝って仕入れる(賃貸契約する)のも大切な仕入れなのです。
やや価格帯が高い
銚子丸の特徴ですけれども、一都三県にあり、お寿司のネタがおいしいということですね。基本的に100円+αで販売している、スシロー、くら寿司、かっぱ寿司といったすしチェーンとは完全に住み分けしていてこちらの方がネタのクオリティが高い。
いつも決まったネタではなくて、その時その時において美味しいネタ漁港から仕入れていますから、それがまた一つ楽しみであるんですね。大手の寿司チェーンはCMで目玉商品を宣伝して、それでお客さんを呼び込むという戦略をよく打ち出しますが(中とろ100円!とかです)
にぎりも、大手チェーンは機械がすしロボットで握っていますが(それでもあれだけふんわりとした握りを作るのはすごい)、銚子丸では職人が手で握っています。
丁寧に手で握ったお寿司を食べられるということですね、回転寿司でありますけど、街のお寿司屋さんと同じようなクオリティのお寿司が食べられるということです。
余談ですが、高級なお寿司屋さんはネタをケースに入れていて、注文が入る度に切り出して提供します。空気に触れると酸化してネタの劣化が始まるからですね。ただ、こうした回転ずしでは、そんなことをやっていたらオペレーションが間に合いませんから、すでに切ってあるネタを使うのが一般的です。
関東ローカルの回転すしチェーン
銚子丸は、今から20年余り前に、創業者の堀地速男氏と塚地ヒロ子氏が創業共同で創業した会社ですね。1998年に一号店をオープンして、それから順調に店舗数を増やし、2020年5月現在では93店舗まで増えています。
上場は東証ジャスダック。
ただ、お店が一都三県にしかないので、それ以外の地域にお住まいの方にはわからない銘柄だったかもしれませんね。すしチェーンは全国クラスのスシローなどがある一方で、地域に根差した回転ずしチェーンも強いですね。
北海道で言えば、トリトンなどが有名です。
株主優待
今回放送でとりあげる前は5月末に決算を迎える銘柄のつもりで準備していたんですけれども、実は決算日が5月15日。
2021年はこれを投稿した5/12が権利付売買最終日でした。
あまり決算の直前で売買することはお勧めできないので、優待狙いの銘柄としてはタイミングが今イチではあります。
株主優待は、100株で500円の食事券、500株で2,500円の食事券、1,000株で5,000円の食事券が年2回もらえます。
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