カゴメ株で高校生が株式投資を学ぶ7(株を保有すると知識が増える)
株を保有すると知識が増える
父:株式投資をすると自然とその会社のことに興味が出てくるから、こういう知識も頭に入ってくるんだよ。株を持っていないと目の前にいくらカゴメの情報があっても目に入ってこないんだ。
息子:そだね。ゲームの話ならいくらでも興味があるけど、そのほかのニュースとかは全く興味がないなぁ。
ゲーム、ゲームだもんな。俺も学生の頃はそうだったからなぁ。今は株のことをわかってもらおうとするんじゃなくて、話をするのが大事だよな。
父:ま、株式投資もほとんどの人にとってはあまり興味がない。父さんも学生のころ、株価が暴落していたニュースがテレビで流れていたことがあったけれども全然関係なかった。学生だったからご飯の心配はしなくていいし、気楽な立場だったというのはあるけどね。
息子:ていっても、お金ないし株式投資に興味持つの難しいよ。株を買うからさ、お小遣いをおくれー。
父:今よりもお小遣いをあげてほしければ、仕事を手伝うんだな。
息子:手伝うってどんな仕事すんの?
父:ブログを書いたり、セミナー講演用の資料を作ったりするんだよ。
息子:そんなのできないよ。やったことないし。
父:やったことがないからできない、自分の仕事の範囲じゃないというのは、サラリーマンの発想だ。お金持ちはどうやったらできるのかを考える。
息子:そんなもんなのかな。
父:これは本当に大切な考え方だから覚えておいたほうがいい。別に自分ひとりでできる必要はないんだ。ほかの人の力を借りてとにかく成果を出すのがお金持ちの考え。自分のスキルを何とかあげてできるようにしようというのがサラリーマンの考え。
息子:そうなの。よくわからないけど。
父:大人になって働いたらわかるよ。話を元に戻すぞ。カゴメ株を保有したとする。そうすると自然と身の回りでカゴメに関するニュースが目に飛び込んでくるようになるんだ。
息子:CMとか、やってるなーとか。
興味があるものだけが目に留まる
父:そう、いままで目にとめていなかったTVのCMが目にとまるようになったり、スーパーにいっても自然とカゴメ製品に目が止まるようになるんだ。
父:人間現金なもので、自分のお金がかかっていれば見る情報はトマトコーナーにいくと、カゴメが様々なトマトを売り出しているのがわかる。
βカロテンが豊富なトマトだったり、
血圧が高めの方向けに高GABAトマトを発売している。
リコピン含有量が豊富なトマトもでている。
父:トマトの価格は供給過剰で価格が安くなりがちだ。スーパーにいっても客寄せのセール品になっていることも多い。
父:そんななか、リコピンが豊富、βカロテンが豊富といった機能性成分が豊富だということをアピールすることで、価格競争に巻き込まれず販売することを狙っているんだよ。
息子:ふーん、おれはトマトならなんでもいいけどね。てかあんまりトマト好きじゃないし。てかこれ全部写真撮ってきたの?
父:だって説明するのに写真がなきゃわかんないだろ?
ケチャップの種類もいろいろ
父:ケチャップコーナーにいっても、そこそこ大型の店舗だとカゴメが発売しているのは1種類だけではないこともわかるよ。この写真のように、洋食店のようにケチャップにバターやローストオニオンで深いコクをだした、洋食店ケチャップ。
さっきは生トマトでリコピン含有量が豊富なトマトを見たけど、ケチャップでも機能性成分をアピールした商品もある。
人間の目は必要なものしか見えない
父:人間の目は大量の情報を処理しているから、自分に関係ない情報はすべて入ってきたそばから無意識のうちにいらないと認識して、記憶に残らないように処理している。自分が興味があることだけ、脳は頭の中に記憶として残してくれるようになる。だから、ケチャップの話でもここまで情報が集まってくるんだ。
息子:ここまでケチャップで話せるのはすごいと思うよ。いくら株主でも。
父:料理が好きだというのもあるからね。それからもちろん会社として利益を出しているかどうかというのも気になる。カゴメはここ2016年から2020年の5年間の平均でだいたい90億円の当期純利益を上げているよ。
息子:億っていうのがあまりイメージつかないけどすごく稼いでるんだね。それで、当期純利益ってなによ。
父:当期純利益というのは一年間仕事をして得られたお金のことだよ。売り上げから経費を引いて、税金も引いた残りのお金。会社が毎年ビジネスを安定的に続けてくれると利益はこれぐらい残るし、配当金も出してくれる。そういった情報も決算書を見ることで頭に入ってくる。
息子:決算書?なんだかむずかしそうだね。でも、今あるお金で何か買ってみようかな。
父:決算書はぱっと見とっつきにくいけれど、そんなに難しいものではない。またカゴメの例を出して説明するよ。株を買うのはいい考えだ。相談に乗るぞ。
息子:そんなにお金ないから、高い株は買えないけど。
父:どんな小さい金額でも、自分でお金を出して株を買うという体験が大事なんだよ。すべてはそこから始まるから。
息子:そうだね、なんだかわくわくしてきたな、タコライスごちそうさま!
子供が小さいころからカレーライスより我が家はタコライスだったなぁ。株の話ができるようになったなんて感慨深いもんだ。鉄は熱いうちに打てというし、興味があるうちに株を買う話をつづけるとするか。証券会社の口座を開く話からだな。
(次回につづく)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
今回ご紹介したような内容を中心として、株式投資初心者向けを対象としたメールマガジンを発行しています。よろしければご登録ください。
購読は無料、解約もワンクリックです。