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背の順に並ぶのは何故なのか?

現役教員の方が、ユニークな主張をしていらっしゃいました。

なぜ、日本の学校では整列する際、背の順に並ぶのか。現役小学校教員の松尾英明さんは「背丈という本人にはどうしようもない身体的特徴を並べて比較し、小さい方から大きい方へと序列をつけて並べる。これは差別であり、いじめの類でもある」という――。(以下省略)

なぜ背の順に並ぶのかと言いますと、利便性があるうえに、理にも適っているからですよ。

もっとも機会が多いのは朝礼でしょうか。その際、同じ目線ではなく、お話をする先生は必ず台の上だったでしょう?

体育館であれば、そもそもステージの上ですから、自ずと目線は斜め上に向かいます。自分よりも背の高い人が前に居ると、先生が見えないではありませんか。

もちろん、教師側にもメリットはあります。全員の顔、少なくとも頭は見えるはずですから、貧血などで調子が悪そうな生徒がいれば速やかに発見することが可能です。

背の順だと等間隔で並んでいるかどうかも簡単に把握できますので、生徒の数を認識しやすくなり、遠足や修学旅行等では重宝します。

要するに、全生徒に対して目が届きやすいのです。並びがランダムになると、そうはいきませんよね。

背の順が長らく採用され続けているのは、「相応の理由があるから」そういう事でしょう。

背の順に並んでいる生徒をみて、「序列」であり「差別」だと認識する感性は凄いです。

逆説的な見方をすると、常日頃「背の低い人は劣等」だと看做していなければ、この発想は生まれないのではないかな。


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