梅雨の時期がしんどいのは何故なのか?
ここ数日で、いきなり暑くなった印象がありますが、いかがお過ごしでしょうか?
当院のご利用者様も「具体的にどこがどうとは言えないのですが何だかしんどい」と仰る方が目立ちました。
不調を起こる原因は人それぞれですが、この時期ならではの、しんどくなる要因が存在しますのでご紹介します。
気温が上昇すると発汗します。当たり前ですよね。
ところが、発汗するタイミング(温度)は季節、というよりも過ごしている環境によって異なります。
暑い時期は汗をかきやすいのですが、寒いと発汗が抑えられるのです。
いや、これでは分かりにくいですよね。
例えば、真冬に常夏の島へと旅行に行ったとします。
現地の人は、毎日過ごしているだけあって効率よく発汗できるのですが、真冬の日本から来た旅行者は、あまり汗をかけないのです。
夏は発汗し体温を低下させることが望まれますが、冬は少しでも体温を維持するために汗をかくのは必要最低限に抑える必要があります。
そのため、皮膚の血管拡張反応が活発になり、効率よく汗をかける身体に変化するまで、どうしても1~2週間ほどかかってしまうのです。
つまり、気温が急激に上昇する時期は、身体が環境の変化に追いつかずに、しんどく感じてしまいます。
さらに不都合な条件が存在します。梅雨の時期は湿度が高いですよね?
湿度が高いという事は、周囲の空気中に含まれる水分が多く、せっかく汗をかいても気化しにくいという事です。
気化しなければ、熱変換が起こらず体温は低下しません。
湿度の高い日と低い日では、洗濯物が乾くまでに要する時間がまったく違いますよね。それと同じ理屈です。
梅雨でジメジメしていると、水分(汗)の行き場がないのですから、どうしようもありません。
発汗しにくいだけではなく、汗をかいても気化されにくいのですから、日本の梅雨は何とも厳しいです。
夏至が済んだばかりだというのに、既にこの暑さ。長い夏になりような予感がしますね。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?