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satomigoro
台湾パイナップルを憶えていますか?
昨年の春先に、「中国からいきなりパイナップルの輸出を止められ台湾が困っているらしい」という論旨の投稿をしました。
当該記事を読んで、「そういう事なら」と、実際に台湾パイナップルを購入してくださった方もいらっしゃいます。
さて、先日台湾のパイナップル事情が書かれた記事を目にしましたので、ご紹介、いえ、ご報告でしょうか。
【TAIWAN TODAY】
財政部(日本の財務省に相当)統計処が17日、今年1月と2月のパイナップル、シャカトウ(釈迦頭、バンレイシとも)、レンブ(蓮霧)の輸出金額は中国の輸入一時停止の影響を受けていずれも前年同期を4割以上下回ったが、パイナップルは日本と香港の市場開拓に成功、パイナップルの輸出のうち両市場が占める割合はそれぞれ63.2%、22.1%に増えたと明らかにした。(以下省略)
記事にある数字を元に計算すると、輸出を止められた事によって行き場を無くしたパイナップルの約40%が日本国民のお腹に収まった事になります。
4割程度だと、大して役に立っていないように感じるかもしれませんが、そもそも中国の人口は日本の10倍以上です。
さらに、日本ではフィリピン産パイナップルが圧倒的なシェアを占めていました。
つまり台湾産パイナップルは満足な流通経路さえなかったのです。
その辺りを踏まえて考えると、40%という数字は十分すぎる成果だといって差し支えありません。
さすがは日本人、義理堅いです。
今年は、台湾パイナップルを求めて彷徨い歩かなくとも、シーズンになれば店頭に並ぶかもしれませんね。