積極的に出歩こう
1)自力で移動できる
「不要不急の外出は控えよう」というフレーズを耳にするようになってから、1年以上経ちますね。
律儀に守っている方もいれば、自由気ままに過ごしている(ように見える)方まで意外と幅広いです。
ところで、『基本的日常生活動作能力』という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
具体的な項目を以下に記しましたのでご覧ください。
① 自力で起き上がり座った姿勢を維持できる
② 自力で移動できる
③ 自力で入浴できる
④ 自力で食事ができる
⑤ 自力でトイレに行ける
⑥ 自力で着替えることができる
⑦ 自力で身だしなみを整えることができる
上記項目のうち、ひとつでも出来なくなると介護が必要な状態だと看做されます。
中でも特筆すべきは②でしょうか。移動、つまり歩行が可能かどうかです。
歩行運動は、前に進むための筋肉以外にも、体幹を維持するための筋肉、頭からつま先、あるいは指先までの筋肉をくまなく連動させることで成立します。
逆に言えば、歩けなくなると、上記の他の項目に必要な筋肉もなし崩し的に衰えてしまう可能性が高いのです。
歳を重ねてから入院すると、「いきなり老けてしまう」というお話を聞いたことがあると思います。
歩行する機会がほぼ奪われてしまうのですから頷けるお話でしょう?
2)出歩けない理由
1年を超える在宅中心の生活は、歩く機会が激減したことを意味します。
入院時と異なり、家の中で多少なりとも歩いたり座ったりしますので実感しにくいですが、確実に筋力、ひいては基本的日常生活動作能力も低下しているのです。
ご利用くださっているご年配の方も、おそらくは運動不足が原因で身体能力の低下が目立ち始めました。
上述したようなお話をして、積極的に歩くように促すのですが残念なことに返事は芳しくありません。
体力の低下により、出歩くこと自体が億劫になってしまったというのも理由のひとつだと考えられますが、@うめこさんが思わぬ解答をくださいました。
おそらくは少数派でしょうけれども、そういう認識の方もいらっしゃるのですね。
とすると、外出に慎重になってしまうのも納得、幸か不幸か、周囲に気を配る方ほど出歩かなくなるでしょう。
あえて断言しますが、人が集まる場所に出かけるのではなく、近隣を1時間ほど掛けて散歩するだけなのですから何の問題もありませんよ。
3)運動しよう
他のご年配の方はこうおっしゃっていました。
「自宅にいると閉塞感が強くストレスになる」
ごもっともです。良くも悪くもヒトは適度な変化を求めますから、いくら工夫しても自宅でできる事には限界があります。
身体的なことだけではなく、精神面に与える影響も軽視できないレベルに達しているように感じていたところ、今度は@yuki-waさんが興味深い記事を投稿してらっしゃいました。
なるほどなぁ、と大いに納得した次第です。
これから、梅雨が終わると本格的な夏を迎えますが、そうなると「外を歩く」行為が苦行になってしまいます。
もちろん、他者への配慮は必要ですが、梅雨の合間に少しでも出歩いた方が良いのではないかと考える次第です。
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