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怪獣ソフビ人形のお値段
マルサン、ブルマァクの怪獣人形が売れた売れたと言っても、これはなかなか、子供のころには買ってもらえるものではなかったのですね。
買ってもらえるのは、クリスマスとか子どもの日とか、誕生日とか、そんな催事や記念日だった人が多かったことでしょう。
経済が成長していない国ではどこでも玩具は高級品になります。
20年くらい前の中国の上海のデパートで、ウルトラマン(チャイヨー版権)のソフビは日本円位換算して1万円近くしていました。
玩具を買ってもらえる子はまさに王子さまであるわけです。
日本も昭和40年代頃は同じようなもので、大ヒット商品のブルマァクのスタンダードサイズのソフビ怪獣が350円です。
いまの貨幣価値におよそで計算すると、1600円見当になります。
小学生の低学年の子供のお小遣いが月に 500円もらうというと、いいなあと言われた時代に350円というのは結構な額だった。
いやはや、ぽんぽんと買えるものではありません。
だから、怪獣ソフビがいっぱいあるお家の子どもはお金持ちだなあって印象があったんですね。
ブルマァクがもっと子どもに気軽に買ってもらおうと、発売したミニサイズが当時60円。超獣シリーズが100円だったので、だいたい今の感覚で300円から500円くらいになります。
これでも、まだまだお小遣いで買えるものじゃなかった。
そんな「高級品」だったから、遊んで友だちが持ってゆかないようにと、お母さんたちが発明したのがマジックによる子どものお名前の「足裏の記名」だったわけです。
ぽんぽん買えるものではないので、子どもたちの間で流行ったのは「交換」つまりトレードです。
飽きた怪獣を友だちの持ってないのと交換する。これは実に頻繁にやっていたものです。
今のスタンダードソフビが8800円くらいですか?当時の価格から考えると実に今の感覚で45000円くらいのインパクトがあったということになります。
ひえー
怪獣ソフビも信じられないくらい高くなったものです。