リスボンで毎日夕陽を眺めたかった
2015年〜2016年、ポルトガルの首都リスボンに10ヶ月弱滞在していました。
今でも、見上げると「落ちてしまいそう」と思うほどに開放感に満ちた真っ青な空を思い出して、また行きたいなあと思う瞬間があります。
ポルトガルは、スペインの西、ユーラシア大陸最西端に位置する小さな国です。
スペインの隣なので、よく同一視されがちですが、街も、人も、全く違います。
私が少しだけ住んでいた大好きな街について、今までこうやって言語化してみたことがあまりなかったので、ちょっとだけお話しさせてください。
街の楽しさ
テージョ川の河口から繋がる大西洋に面したリスボンの中心街は、坂が多くオレンジ色の屋根が段々に見えるのがとても可愛らしいところです。
休みの日や学校の授業が終わった後に、ブラブラと散歩をするのが大好きでした。
リスボン海の玄関口・コメルシオ広場近くで河口を眺めながら友達とお喋りして、フラフラお店を巡ったり、ジェラートを食べたり…
派手に遊ぶところはありませんが、人との時間を大切にする雰囲気が、"よそもの"ながらにすごく心地よかったです。
空が綺麗で癒される
ガイドブックにはあまり載っていませんが、空が綺麗。毎日毎日飽きずに感動していました。
まず、夕陽が綺麗。大西洋に面しているので、海の向こうに沈んでいく夕陽を眺めることができます。
夕陽が見えなくなる時に、小さな火が消えるような、シュッという音が聞こえるような気がします。
ぼーっと夕陽を眺める時間は幸福です。頭からっぽできれいなものを見る。久しくやっていないような気がします。
朝もなかなか良いです。日本より緯度が高いので、冬は家を出る時間帯にまだ真っ暗だったりするんです。
でも、地下鉄に乗って、学校の最寄りに着いて地上に出た瞬間、この写真のような朝焼けが目に飛び込んできます。加工なしなんですよこれ!
なかなか味わえないような空の美しさが、誇張ではなく、日常の中に常にありました。
ご飯が美味しい
ポルトガル、ご飯が美味しいです。
ヨーロッパの国々の料理は美味しいけど、脂っこいのが多くて毎日は飽きちゃうかなあという感覚なのですが、ポルトガルの料理はそんな日本人のお腹にも優しいです。
味付けがシンプルなものが多いんですよね。塩コショウが基本で、あとは素材の味で勝負!みたいなものが多いです。
(聞こえがあまり良くないかもですが、素材が美味しいので本当に美味しいんですよ!)
魚介をよく食べるのも、日本人にとっては嬉しいかも。
レストランでよく見かけるのは、鱈、イワシ、サーモン、ロブスター、マグロ、タコあたりでしょうか?
特に鱈はポルトガルの国民食です。現地ではバカリャウと呼ばれる、塩辛い干し鱈を水で戻してグリルしたり、グラタンにしたり、すり潰してコロッケにしたり、いろんな食べ方があります。大体しょっぱいです。
でも鱈の旨みがギュッと詰まっていて美味しい。そしてビールに合う。
ポルトガル料理食べてみたいなーと思ったら、都内に何軒かあります。
個人的なお気に入りは渋谷にあるマヌエルというお店です。ちょっと隠れ家感ある内装も素敵なお店なので、近場の方はぜひ。