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2024年 Most Valuable Product
あっという間に師走になった。
今年は東京を離れ、関東のとある地方都市で単身赴任生活を始めた。15年ぶりくらいの独り暮らしで、職場と住居を往復するだけのシングルマン的モノクロ生活を送っている。
そんな中でもしっかりモノは買っているので、物欲とは恐ろしい。
私ごとだが、毎年、その年に買って良かったモノを「新人賞」、改めて使ってみて良かったモノを「カムバック賞」などと名付けて表彰している。新旧を問わず、全体を通して「ベスト11」が選ばれ、その中から「Most Valuable Product(MVP)」が決まる。「我ながら暇だと思う。
とりあえず、「カムバック賞」から発表したい。
①ペニー(スケートボード)
まずは、「ペニー」だ。購入したのは5年ほど前だが、単身赴任先の移動手段として改めて使い始めた。最初は気分転換のつもりだったが、びっくりするほど便利で、買い物や散髪、東京への帰宅時など、あらゆる局面で使用している。最寄りのスーパーが自宅から700㍍ほどという絶妙の距離なので、これがないともはや買い物に行けない。道路の具合によっては、すっ転んで手のひらを強打するのが玉に瑕だが、これからも日常の足としての活躍に期待したい。
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②ミューレの髭剃りとブラシ
これも単身赴任先で使い直した一品。古き良き理髪店の髭剃りである。これまでは、Panasonicのラムダッシュを使っていたのだが、職住接近が実現したことで、再登板となった。朝起きて、熱いお湯でゆったりと石鹸を泡立て、ブラシでたっぷりと頬に塗り込む。髭剃りでそっと頬を撫でると、「チリチリ」という小気味よい音と共に、髭が剃られていく。背後では、コーヒーメーカーがコポコポと音を立て、ラジオからはABCのデイビッド・ミュアー氏のバリトンが流れている。これからも、こんな朝が続けば良いと思う。
③TRX(筋トレ用具)
元米軍特殊部隊員が考案したという筋トレ用具。要するに頑丈な紐なのだが、様々な筋トレに対応するという魔法のグッズだ。自重トレ派なので試しに購入してみたのだが、ボルダリングに行くようになってからすっかり出番がなくなっていた。3年間くらい放置してきたが、今ではすっかりメインの筋トレ用具である。なんとなく、世の中の浮き沈みを感じる。わからないモノである。
⑤グローブトロッター×2個
英国のトランクといえばコレ!な逸品。あまりの使いづらさに15年くらい全く使っていなかったのだが、久しぶりに引っ張り出して、衣装ケースとして活用している。もう一つの紺色のタイプは出張とかで活用してきたが、こちらはもっぱらアンダーウェア入れに。この2つに入るだけの服しか持たないのがマイルールである。
続いて、「新人賞」
①キジマタカユキ×リュウイチサカモトのワークキャップ
文句なしに買って良かった一品。今年2月に購入して以来、毎日のように被っている。帽子というのは不思議なモノで、最初はなんとなく似合わないと思っていても、我慢して被っているうちになくてはならないモノになっていく。この帽子がまさにそれ。実用的な意味で言えば、寝癖直しにも重宝しており、手放せない一品となった。予備も買っておけば良かった。
②LENOのトートバッグ
8月くらいに買ったレザートート。白い革製のバッグで、たくさんモノが入るので重宝している。単なる袋なので、シンプルかつ頑丈なところが気に入っている。実は洗えるらしいのだが、まだ試していない。白だからちょっと汚れてきている。それはそれで味があって良い。仕事で使っているので、ほぼ毎日このバッグと一緒にいる。使い始めはピシッとしていたが、だんだんとくったりしてきているのが、気を抜いた犬みたいで好ましい。
③カタン(ボードゲーム)
夏休みの家族旅行のために買ったボードゲーム。面白いという話は聞いていたが、半信半疑で買ってみてどハマりした。要するに陣取りゲームなのだが、これがめっぽう奥深い。木材とかレンガとかの欲しい資材をプレイヤー同士の交渉によって入手できるのがポイントで、何度やっても飽きない。週末に家族で対戦するのが日課になってしまった。先日は、5歳の次女が1位になった。ちなみに小欄は最下位。次女の成長を喜ぶべきか、我が身の不甲斐なさを嘆くべきか、なかなか複雑な思いであった。
④Roomba Combo
単身赴任を機に購入。ワンルームなのでシンプルモップ生活で良いと思っていたが、あまりにも部屋が埃まみれになるので我慢できずにポチった。キャンペーン期間だったので、1万円引きで買えた。不在時に勝手に働いているので動いている姿はほとんど見たことが無いが、掃除が終わると「掃除したよ♪」とスマホに報告してくるのが可愛い。ちなみに、名前は「リリーちゃん」(次女命名)
⑤ロジクールのMX MASTER3s
思えば、マウスばかり買っていた1年だった。ロジクール製品だけで3つ?くらい買った気がする。その中でのベストがこちら。ipad mini に接続して機嫌良く使っている。
一方、仕事ではデスクトップとラップトップの両方で同じマウスを使いたい。そのために買ったのが、こちら。
手元のボタンで接続先を切り替えられるので、めちゃくちゃ助かっている。正直、MX MASTER3sの方が使い勝手は良いのだが、接続先を切り替えるにはいちいちひっくり返してスイッチを切り替える必要がある。このマウスを使うたびに、「適材適所」という言葉の意味をかみしめている。
諸々ひっくるめた2024年の「ベスト11」
①ジャック・デュランのPAQUE506
圧倒的な使用頻度(365日)と満足度で文句なしの選出。長いメガネ探しの旅に終止符を打ったという意味で、フェルマーの最終定理を証明した感がある。黒も欲しい。
②エルメスのシェーヌダンクル(GM13)
使用頻度ならジャックデュランに負けていないハイブランド。毎日、左腕に心地の良い重さを伝えてくれる。日々の生活にすっかり馴染んだ結果、傷だらけだが、味わいが増して、ますます好きになった。
③Air Pods Pro2
自身3代目となるエアポッズの最新作。先代のバッテリー不調を受けて買い替えた。音質やノイズキャンセリング性能だけで見ればもっと良いモノがあると思うが、アップル製品との連携や複数端末の切り替えのスムーズさなど、総合的な使い勝手はピカイチ。これも使わない日がない。派手さは無いが、計算ができる選手だ。
④loop Quiet 2(耳栓)
音に対して敏感らしく、耳栓が手放せない。以前はボトルにギッシリ入った使い捨ての耳栓を買っていたが、今ではこれ一択である。シリコーン製の耳栓で、はめると良い感じに音が消える。もっぱら寝る時に使っているが、もはやこれが無いと眠れない身体になってしまった。どうやら耳にコイツを詰め込むのが眠る合図になっているらしい。ほとんどパブロフの犬である。何回か無くしたが、その度に秒速で買い直している。困ったモノである。
⑤HHKB(キーボード)
仕事でもプライベートでも、あらゆる局面でこのキーボードを使って文字を書いている。これがないと割と真剣に仕事にならない。自分の手にあったキーボードは何よりも大切だ。仕事では、デスクトップとラップトップの両方に接続し、毎日コトコトと気持ちよく文字を書いている。
思えば、色々買ったものである。
そんな2024年のMVPは、ジャック・デュランのPAQUE506に決定。今年買ったモノではないけれど、1年を通じて気分を上げ続けてくれた。来年もコレをかけて、機嫌良く過ごせれば良いと思う。黒も欲しい。