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安野モヨコ展 アンノーマル

10代20代、漫画を食べるようにして読んでいた時期がありました。自分の乾きを潤すように、弱った自分を奮い立たせるように、生きて行くことにそれくらい直結したエネルギーを漫画からもらっていました。
そんな私の漫画人生の中でもとりわけお世話になった安野モヨコさん。安野モヨコ展「ANNORMAL」という展覧会が世田谷文学館で催されていて、今日観てきました。当時社会で生きていく中で、ヒリヒリとした心や恋愛でズタボロになった心が安野さんの作品を夢中で読んでその世界の中にダイブすると、不思議と読み終えた頃には元気になっていた気がします。人間の駄目さ、可笑しさ、美しさ、凄味、そういうものを見せてくれました。そして何より「強さ」をもらえたというか。今回当時読んでいた作品の登場人物たちを原画で改めて見て、あぁこの子たちが私の中にいてくれてたな、思いました。登場人物たちを自分の中に見出すことでどんな状況でも生きていく力みたいなものをもらっていたなと思います。
安野さんが庵野監督とご結婚された時は本当に嬉しく、監督不行届などは大笑いし、涙をながして何度も読んでいました。今回監督の「ANNORMAL」の本に寄せて書かれたモヨコさんに宛てたラブレターも涙なくしては読めません。
そして今回の展示は大の庵野監督ファンであり、安野モヨコファンでもある夫と観覧しました。夫は小学校の同級生ですが、お互い大人になって再会する以前に2人とも安野モヨコさんのファンで、同じ本を見て生きて来ていたっていうことがなんだか嬉しく、共に今回展覧会に来れたことが本当に感慨深いのでした。

ANNORMAL。安野作品への愛を感じる素晴らしい展示でした。安野モヨコさんなくして、私の人生は語れないっていうくらい、お世話になっていることを改めて感じたのでした。美しく、儚く、力強く、そして優しい。そんな世界を見せてくださって本当に本当ににありがとうございます。

#安野モヨコ #annormal #アンノーマル #世田谷文学館 #エッセイ

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