大山と阿夫利神社
2023年6月、神奈川県の大山へ行ってきました。
今まで一人でのんびり気ままに登山をしていましたが、今回は同行者がいます。ヨガと登山の先輩Kさんです。Kさんは積極的に登山を行うタイプで、始めた時期はそんなに大差はないけど、実績は大差があります。
一緒に行くならどこがいいかな~と相談した時に、日帰りでまだ行った事がなくて、難易度も丁度良さそうな大山に決まりました。
朝8時前、麓の駐車場から登山開始。
KさんにYAMAPの使い方を教えてもらう。
こま参道の両側には旅館や土産物屋が建ち並ぶ。
大山は別名「雨降山=阿夫利山」とも言う。
頂上にある阿夫利神社本社には山神・水神・雷神が祀られている。
その為ここは昔から雨乞いの場だったそうで、今でも周辺のダムの水が少なくなると水道局の職員が「雨乞い」詣でをするそうだ。
阿夫利と聞いて僕は「AFURI」と言うカップラーメンを思い浮かべた。
都内や横浜、海外にも多数出店している人気ラーメン店は、オーナーがこの土地出身なんだそうだ。
ケーブルカーを使わず、女坂を登ると「大山寺」に辿り着く。
元々は今の「阿夫利神社 下社」の位置にあったが、譲って移ったそうだ。
さすが八百万の神が共存する日本だ。神も柔軟。
どうやらこの大山は富士山と親子の間柄で、富士山に宿る女神・木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)の父にあたるそうだ。富士山を詣でるなら、父である大山にも挨拶しないと失礼だと「両詣り」をする人も多いとか。なんかすごい貫禄のある山みたいだ。
厄除「かわらけ投げ」に挑戦してみた。小さな素焼きの小皿を2枚投げる。
遠くに赤い輪っかがある。そこを見事通過できたら、何かすごく良い事があるらしい。しかし全くダメだった。フリスビーのように回転をかけて投げてみたけど、小さ過ぎるせいか途中で失速してしまう。
それを見ていた人が「数年前、野球をやっている息子が、ピッチャーみたいにオーバースローで投げて、見事通過させた」と教えてくれた。
そして阿夫利神社下社に到着。ケーブルカーを使えばここまで簡単に来る事ができる。広い境内には登山者以外にも外国人旅行者やおそろいのTシャツを着た学生グループなど、いろいろな人達がいて賑やかだ。
「茶寮 石尊」と言う人気の茶屋がある。名物はきれいな水で淹れたコーヒーや抹茶と、枡ティラミスなどの甘味だそうだ。
登る前からKさんが「寄ろうよ」と言っていた店だ。しかし10時開店。
結構待つ。山頂からの帰りに寄ると、売切れてしまう可能性が高い。
二人とも“食いしん坊”なので「待つ」で意見が一致した。
日差しが強く暑かったけど、景色の良いテラス席を選んだ。
抹茶ティラミスはチーズ感が強めで、濃厚だった。
梅ソーダも甘酸っぱくて美味しかった。
充分過ぎる休憩をした後、ここから頂上を目指す。
この山は急坂や階段が多く、足にくる。
12時40分頃、山頂に到着した。
黙々と階段を上り、坂を上り、筋トレのような登山だった。
YAMAPを見ると「のぼり1127m」と表示されている。
標高1251.7mだから、ほぼ標高分登った。高低差がすごい。
そんなに広くない山頂に、阿夫利神社本社やお食事処がある。
そして多くの登山客がひしめき合ってスペースを見つけて食事をとっていた。丁度ベンチが空いたので、僕らもそこに座って昼飯を食べた。
下山
僕にとっては恐怖の下山タイムだ。
以前、棒ノ折山での下山時に右膝が「ビキッ」と痛くなり、曲げると激痛が走る症状になった事がある。それからしばらく様子をみていたら、日常生活では何も問題なく、治ったのかな?と思い、試しに低い山へ登ってみた。やはり下山途中で「ビキッ」となる。それからかなり時間が経っているので、今回は大丈夫だといいな、と期待していたけれど、無慈悲にも下山開始早々に「ビキッ」と来てしまった。
こうなってしまうと、同行のKさんには申し訳ないが、ゆっくり慎重に下りて行くしかなくなる。比較的小さな痛みは我慢して、大ダメージを回避する歩き方を模索しながら、ちびちびと進む。
なんとか阿夫利神社下社まで下り、ケーブルカーに乗った。もう少しおそかったら運行終了だったので、間に合って本当によかった。
駐車場に戻って着たのは17時27分。
9時間32分の山歩だった。でもその内休憩時間が3時間46分もある。
距離は9.8kmだそうだ。
帰り道、食べたラーメンがめちゃめちゃ美味しかった。
Kさん、いろいろありがとうございました。
次回は高低差があまり激しくない山や、トレッキングを是非ご一緒させて下さい。