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荒川と岩淵水門と青山士
12月を目前に控えた11月30日、なんとなくGoogleマップで「博物館」と調べて出てきた中で荒川知水資料館という気になる博物館が出てきたので行ってみました。
おでかけを専門に扱うサイトとかでは出てきにくい博物館が出てきたりするのでたまにこうやってGoogleマップで出掛け先を探したりするんですが探す度に発見がありますね!
地下鉄南北線のハテにある赤羽岩淵駅で電車を降りてひたすら荒川方面へ歩きます。
約1キロ歩いて見えてきたのがサムネイルの画像にある「荒川知水資料館」です。
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中に入ると大きな荒川水系の略図と概要が示されたイメージが出迎えてくれました。
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このパネルの側には荒川に生息している魚が実際に水槽で展示されていて、まさに今の荒川を知る事が出来ました。
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次に2階に上がると荒川の水害や治水工事の歴史に関する展示がありました。
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今でこそ荒川と言えば葛西の方向へ流れる川として認識されていますが元々は隅田川が荒川の本流として流れており、現在の荒川は明治に荒川放水路として人工的に作られたものでした。
この人工的に作られた荒川放水路と隅田川の境に作られたのが初代の岩淵水門です。
そんな初代岩淵水門の設計施工に尽力したのはパナマ運河の建設に日本人で唯一かかわった技術師、青山士(あおやまあきら)氏でした。
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この岩淵水門の建設は土質が軟弱なことから荒川放水路関連の工事の中でも特に難所とされている工事でした。
そんな中、青山氏はパナマ運河の建設で培った経験や技術を生かしまだ日本では実験段階の鉄筋コンクリートを使用した工法を導入し建設しました。
その結果、工事中に関東一円を襲った関東大震災でも被害を受けず無事に完成させました。
その後、海抜ゼロメートル地帯の解説や現在の荒川に関する治水関連の展示、今後予定されている工事に関する展示を一通り見学しました。
資料館を後にし、続いて現在も建設当時と同じ場所に鎮座している旧岩淵水門を見学しに行きました。
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資料館のすぐそばに隣接して稼働当時に近い姿で保存されています。
水門の上は遊歩道となっていて、門の向こう側へ渡ることができるようになっています。
向こう側は水門公園という名前があり、島のようになっていました。
子連れの家族やワンちゃんを抱いたおじいさんが散歩していて地域の憩いの場となっているようでした。
おそらく現役当時は堤防として繋がっていたのでしょうね。
では今はどうなっているのか。
それは少し離れた下流に2代目の岩淵水門へ水を通すために川の一部となっています。
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見比べてみて最初に思ったことは2代目はとにかく大きくなったなということでした。
写真を撮っている距離がそれぞれ違うのでわかりにくいかもしれませんが、一枚一枚の門の大きさが全く違うことが伝わっていれば幸いです…
技術の進歩でより大きい水門が作れるようになったんでしょうね。
またこちらの水門の上も遊歩道として開放されており、ジョギングやサイクリングを楽しむ人たちが多く往来していました。
それぞれ新旧の水門を近くで見比べてみると門の裏側にも技術の進歩を感じることができました。
リベット留めが溶接になっていたり…
一つ一つの骨材が大きくなって大きくなっていたり…
初代と二代目ができる約60年間の技術力の違いを感じました。
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そうして年代の異なる巨大構造物に圧倒され満足して帰りました。
巨大な施設はいつ見学してもいいものですね~
最後までお読み頂きありがとうございました。
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イマドキですね~