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実話 013 pistachio

新年会しましょうよ、と何気なく集まることになった。先方は3名で来るというので、こちらも何となく3名で行こうかなと気を遣った。男3名で行くより、女性1名含めて参加しようかなとも気を遣う。
先方も同じような気の遣いようで、男性2名女性1名の3名で来るという予告。急遽その女性は来られなくなったとのことで男性2名で来た。我々も女性は先約が長引いているので、2名で向かった。

がっつり理系男4名で焼肉会の開催だ。

いやいや、何の問題もない。むしろこれでいい。炎も話題も盛り上がる。ゴリラみたいな焼肉屋オーナーも参戦。大いに善き宴会となった。

さて、オーナーがシメのアイスクリームをご馳走してくれるとのこと。バニラ、チョコ、抹茶、ストロベリー、pistachio、イチジク。なかなかの選択肢だ。普通2択だろと思ったのに、6択。ゴリラみたいなオーナーなのにアイスのバリエーションが厳つい。

じゃあpistachioで、、。

野郎のひとりが口火を切った。

んじゃ俺もpistachioで。

なに!私もpistachioアイスを食べたいと思っていたのに、じゃあ俺もブレンドコーヒーでみたいな惰性感が凄くないか!と戸惑いを隠せないまま野郎4人が6択もある豊かな焼肉屋のデザートアイスの中からpistachioを選んだ。

pistachioってさ、剥く手間以上に美味しいよね。モンブランみたいなpistachioあればいいのに。

なぜかそんなセリフを私が解き放った。牛タンを焼いている時より皆が沸いた。pistachioアイスを食べながら、様々な「pistachio理論」に花が咲いて新年会は無事終演した。

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