魔法使いになろうと思った話
今、「そんなのなれるわけがない(笑)」と思ったら、それが普通の反応だと思う。
特に大人になると、良いことも悪いことも人生の複雑な現実が見えてしまう。
もちろんその現実を受け入れるのは大切なことだと思うけど、捉われすぎると味気ない、なんだかつまらない人生になってしまう。
学生の頃、作曲法を習っていたことがあるんだけど、その時習っていた先生は「音楽は魔法だよ」と教えてくれた。
僕も本当にそう感じる。
音楽はみんな好きだし、好きな音楽は一人一人個性がある。
音楽で感動したり、元気になったり、共感したり、良い気分になれる。
音楽に限らず、アニメやゲーム、映画とかそう言ったものも全部魔法だと思う。
魔法=非科学的なものではなく、現実を魅力的なものに変えてくれる力を持つもの。
例えばディズニーランドが異世界でなく、人の手によって創り出された遊園地であることは、子供でも理解できる。
でも楽しい。
魔法の楽しさには理屈や仕掛けは関係ないのだ。
多くの大人たちが説教くさい態度をとる理由は、きっと彼らが自らの経験から学んだものなのだろう。
彼らは失敗や挫折を経験し、自分の夢を叶えることができなかったことがあるかもしれない。
その経験から、同じ過ちを他の人にさせたくない。
そういった考えや経験が、説教やおせっかいになってしまうんだろうなぁ、と。
見方を変えれば、彼らの言葉には愛情が込められているのかもしれない。
僕も色んな失敗をしてきたし、そう言いたい気持ちもすごく分かるんだけど、多分「そんなことは言われなくても分かっている」はず。
手品ショーを楽しんでいる横で、タネをばらされているようなものだ。
そうじゃなくて、僕はやっぱり魔法を一緒に楽しめる人になりたいなぁ、と思った。
有名なスピーチ動画だけど、僕もこんな大人になりたい。