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コロナ渦の中、新卒で入った会社を4ヶ月で退職した話【その1:就職活動】

私は2020年3月に上智大学を卒業し、4月から東証一部上場の人材サービス企業で営業として働いていました。そして、本日2020年7月31日付けで退職しました。

決して誇れる経験ではありませんし、今でも悔しさと情けなさでいっぱいですが、貴重な経験をしたので誰かの役に立てばという思いで書いています。

読んで下さる方々に誤解を招かぬよう、先んじてお伝えしたいのは「会社が嫌いで退職した訳ではない」ということです。

むしろ全くその逆で、「今でも理念に共感していますし、サービスも働く人々も素晴らしいと考えている」ということを理解しておいていただきたいです。

会社を辞めた話というタイトルを付けているので、なぜ辞めようと思ったのか?について最初に書こうと思いましたが、「そもそも私がなぜ、その企業を選んだか?」という根本を説明するために学生時代の話から時系列を追って話そうと思います!


仕事がある幸せ

私は2017年10月から2018年9月までの1年間休学して、海外インターンやワーホリに行っていました。そう、2015年に大学入学した、96世代です。

休学した理由は「海外で働きたいのに、なんで海外で働きたいのか分からない。海外で暮らしたこともない。じゃあ、実際に働いて暮らしてみるか!」と至ってシンプルです。

バックパック1つだけを手に片道切符で渡航し、海外インターンでは社長と喧嘩して会社を退職し路頭に迷ったり、ワーホリ期間中はボヤを起こしてオーナーと賠償金で揉めて夜逃げしたりと何度か危機に陥ったものの、異国の地でも自分の力でどうにか生きていけることが分かりました。

そんな1年間の中で、私が最も苦労したのは路頭に迷ったことでも、英語学習でもなく、職探しでした。追い出されても住む場所なんて簡単に見つかるし、ある程度の英語力とコミュニケーション能力があれば知り合いはすぐにできる。しかし、仕事はそう簡単にはいかない。飛び込みでレジュメを配って、ようやく採用してもらっても簡単にクビになる。自分の代わりはいくらでもいる。そんな現実を突き付けられました。

そして、日本で働きたいと来日する外国人も同じような苦労をしているのではないか?彼らのために何かできないか?と考えた私は、彼らを救うべく、人材業界を目指すことを決心するのでした。


人材業界に絞っていきなり本エントリー

2018年9月下旬、秋学期の授業が始まるギリギリに帰国した私は、帰国後すぐに就職活動と長期インターン先探しを始めました。

インターン先としては、採用コンサルをしていたコンサルティング会社を選びました。そこでWantedlyの運用代行をしていく中で、広告の運用にも興味を持ち、人材業界でも求人広告の媒体を持っている会社を第一志望群としながら、コンサルや広告系の企業にもエントリーしていきました。

12月には長期インターンをしていた会社、1月には医療・介護系に特化した人材紹介会社から内定をもらいますが、「求職者と企業の運命の出合いを導く広告を私が創るんだ!」ということしか考えられなかった私は全て辞退し、インターン先も変更しました。

より求人広告の制作に近いことが体験できそうなアルバイト先を探しながら、求人媒体を持っている人材系企業に絞って片っ端からエントリーしていきました。3月の解禁直前の2月下旬に、アルバイト先の変更・NNTになるのは辛かったです。

そして、GW明けにようやく入社することとなる企業から内定をもらいます。理念への共感やサービスへの愛、会長をはじめ選考で出会った人々の言葉、求人広告や他のWebコンテンツの制作に携われることからここに決めてもいいかな〜と思いつつ、業界最大手の選考が残っていたので保留にし、全ての選考が終了するまで1ヶ月ほど待ってもらいました。

この時、無理やり自社に内定承諾させるのではなく、「納得するまで受けてきていいよ!」と言ってくれた人事のスタンスが好感度をさらに上げました。真剣に向き合っていてくれている気がしたので、自分も誠実に向き合わねは!と思い、第一志望としていた業界最大手の以外の選考は全て辞退しました。


内定承諾

6月に入り、就職活動も大詰め。第一志望としていた業界最大手の面接をやり切り、失敗に終わったことを確認して、内定承諾に行きました。

承諾面談では「将来的には海外に行きたい、外国人の採用支援がしたい」などの希望を伝えた結果、営業でもいいですか?と聞かれました。営業にアレルギーがあり、営業ではなく、広告の制作がしたいと考えていた私は抵抗があったものの、新卒でも海外に行ける可能性があるという魅力に負けて、総合職での内定承諾に応じました。

この時にすぐに海外に行けるという目先の利益だけでなく、将来的に目指したいキャリアの方向性から逆算して考えることができていたら、早期離職することにはなっていなかったでしょう。

その後も何度か意志を伝える機会はありましたが、就職活動をやり直すことになったらどうしよう…という不安から機会を逃すことになります。その辺については、その2:内定者時代でお話ししようと思います。

その2:内定者時代へつづく




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