ごどう寄席のすゝめ
即興コントを見たことがありますか?
私はごどう寄席に行くまで見たことがありませんでした。
ごどう寄席はアメリカでインプロ(即興コメディー)の修行をしたごどうさんが主催となって行われる即興コントをメインにしたライブです。ちなみに、今は分かりやすく即興コントと書いていますがライブでは即興コントのことをインプロと言うことが多いです。下北沢にあるSOY-POYという素敵なお店で通常は開催されています。
即興コントってどんなイメージがありますか?
テレビで見る即興コントって結構役割与えられてますよね、もう設定とかも決まってることが多いし、なんならオチが決められていることも。そういう枠の中で遊ぶっていう即興コントは見たことがある人は多いかもしれませんね。
ごどう寄席ではお客様から単語やフレーズ、はたまた文章、時には詩人から詩を頂いてそれを元にコントを展開させます。時々元を忘れることもあります。でもそれも面白い。
お題を頂いた後は相談する間もなく即興コントに入ります。最初に誰が出るんだ?というピンと張り詰めた空気はとてもワクワクします。上の写真の時は(確か)葬式というお題を頂いて、ごどうさんが木魚を忘れてドラムを叩くお坊さんとして最初に出てきました。…この設定すぐに出てくるの凄くないですか!?そこからギターを弾き出す森山さん、死んでしまった長山さん、お葬式に来た永井さん、そして写真には写っていないもリさんどうなる…?という風にお話が進んでいきます。お話を必死に繋げている姿を見ているとドキドキしますし、繋げたものが形になった時の爆発っぷりはすごいです。あとお話を繋げている間に場に出てない人同士が端で次こうします?なんてこそっと相談しているところを見るのも好きです。あとお話の脈略関係なくたまに爆弾が投げ込まれることがあるのも好きです。
そして、なんと言っても即興ですから二度と同じものを見れないというのが最大の魅力ではないでしょうか。
それに加えて、ごどう寄席はごどうさん以外出演者に毎回入れ替わりがあるのでどんなタイプの出演者が揃っているのかによって毎回色が変わるのも大きな特徴かなと思います。
いきなりですが、今このnoteを書いているのは、前から書こうと思っていたのもあるのですが次回のごどう寄席(2024.1.21.sun)に行けない可能性が高いためその悔しさをぶつけているというのもあり、そんなわけで次回のごどう寄席メンバーの本当に個人的な紹介をしたいと思います。
まずはごどうさん。
ごどう寄席主催者。優しいです。2回目に行った時かな、お客様が飲み物をこぼしてしまって近くにいたごどうさんが自分の身を持って床を拭き始めたことがありました。…これは優しいエピソードじゃなくて面怖エピソードだったかも。優しいコントの世界を作るために毎回きちんと気配りされていて、そんなごどうさんだから周りにいらっしゃる方も全員優しい。これは個人的エピソードですがはやみねかおるさんという児童作家が好きという共通点がありまして、その話で少し盛り上がったことがあり、はやみねかおるさんの児童向け推理小説は人を殺さず優しく包み込むような作品が多いため、ごどうさんの優しさはそこから来ているかもですね、なんて話をしたことも。とにかく優しいごどうさん。アメリカでの修行経験があるからなのか、私的にごどうさんはユーモラスとかファニーって英語で伝えたくなる感じの面白くてひょうきんな方です。長文失礼。
次はシマノさん。
過去に出演したのは2回?でまだまだミステリアスなのですが、お話を立ち上げたりグイグイ展開させていく力がすごい。悪役も似合う。ありきたりな言い方かもしれませんがスパイスみたいな。
上牧晏奈さん。
少年・おばあちゃん・動物・自然まで何にでもなれます。ポケモン通ってないんですけど、言うなればメタモン。そして爆弾っていうか回転花火を投げ込むイメージがあります。というか回転花火そのものかも。
おおぞらモード長山さん。
全力でボケるし全力でツッコむし全力で他の人のフォローをしています。サポートが上手すぎ。長山さんがいると安心するって演者さんは多いのではないかと個人的には思います。あと歌が上手いです。グータン森山さんがギターを弾きはじめたら高確率で長山さんが歌っています。即興で歌っているとは思えないです。
グータン森山さん
ギターをかき鳴らして即興コントをかき混ぜる、ほくろがチャームポイントな森山さん。ミュージカル風に即興コントの導入を担ったり、即興コントに登場するミュージシャンになったり、毎回ギターと共に活躍しています。ギターを持たずにコントを終えることもありますがそれなりにレアです。
おりおん。さん
ごどうさんはごどう寄席だけではなくインプロ講習会というものも行なっていて、そちらは私は行っていない(行く度胸がない)のですが、おりおん。さんはその講習会に参加してそこからごどう寄席の公募枠として出演、その次には本出演してしまうという度胸のある人です。公募枠で出た時に、コントの流れでポールマッカートニーを表すためにポールをスプレーで真っ赤にするというマイムをし始めた時は爆笑しました。
水口真光さん。
こちらの方も公募出身です。たくさん動いている印象。自ら動きで笑いを取ろうとするタイプ。ハマれば止まらない。真面目そうな見た目とのギャップがすごくて笑っちゃいます。
センチメンタル岡田さん。
即興コントの前後に即興演奏したり、BGMを弾いたり、みんなが歌うのに合わせて伴奏したり、万能なピアニストの方です。たまにコントに入って喋ったりもします。レアです。
原田和真さん。
めちゃくちゃ演劇畑から来た刺客(?)でも他の出演者に負けず劣らず面白いので恐ろしいです。即興コントの中で演じるキャラがとても愛らしくて、しかもそのキャラがしっかりお話を支えているのがすごいなと思います。
とまぁ、出演者紹介はこのような感じですね。他にも面白い方いるんですけど、今回は出演してないのと、今既に2600文字も書いてるみたいなので割愛させていただきます。またどこかで書けるといいな。
ごどう寄席が行われているSOY-POYはバーが併設されているので飲みながら見ることができます。午後ティーハイおすすめです。午後ティーが好きなだけなんですけど。
舞台は客席と地続きなので出演者と演者の距離が近く、温かな雰囲気のライブです。私は都合上早めに帰ってしまうことが多いのですが、お客さんのツイートを見ていると終演後は閉店までみんなで談笑することもあるっぽいです。いいな。
あと、ごどう寄席に行った際には体験してほしいのが、お題の提供!手を挙げるというハードルはあるのですが、即興コントをすることよりはるかに低いハードルかと思われます。単語でも文章でも詩でもなんでもいいと思います。初めて行った時にお題を提供したのですが、自分が言ったお題から想像もしない物語が紡がれていくのは見ていてとても面白かったです。こんな経験滅多にできないと思うのでこれは是非とも多くの人に体験してほしいです。
ごどう寄席に行ってみませんか?会場が広いわけでもないので人気になってしまうと私も困るのですが、本当に素敵なライブなので多くの人に知って参加してもらいたく、noteで初めてまとまった長文を書いてみました。ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございます。3000文字超えてます。そして今原稿用紙8枚を超えました。以上、ごどう寄席のすゝめでした。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?