ガミPへ、お礼が言いたかったです。
坂上陽三さんが今日を最後にアイドルマスターの総合プロデューサーを終える。
坂上P、ガミPがいたから、間接的でありながらも自分の人生のおよそ1/3は彩られた。過言ではなく、むしろ足りないくらいかも。
アイドルマスター、アイマスにかれこれ10年ほど生かされ続けている。アイマスやミリマスはともかく、デレマスやシャニマス、エムマスに助けられ続けている。
アイドルマスターを牽引し続け、沢山の社会的な苦難がありながらもかれこれ20年以上のアイマスを最高であり続けさせてくれたガミP。
人は彼を変態と呼び、また人は彼をオレンジのポロシャツの人と認識し、誰かは彼を崇拝する。
バンナムの新卒採用をずっとエントリーするか迷って、結局出すことなく受付期間が終わった。
志望動機に「ガミPにお礼を伝えたい。彼の元でアイマスのIPを推進したい」なんて書けるはずがなく、取り繕うような志望動機を書けずに受付が終わるのを待っている自分がいた気がする。
去年、もう一昨年か。坂上さん、もうガミPと書こう。ガミPがビジネス書を出した。主人公思考というもので、雑にまとめれば「自分が主役だと思って仕事をしよう」みたいなものだった。
自分は社会の歯車でありながらも、歯車として機能する主役のような存在、いや、主役だ。そう思うことで仕事に対して主体的であり続けることができる。
そんな漫画みたいなwと思いつつも、そうじゃなければここまでのことはできないのかと思わせられる言葉が、今となってはガミP最後の回顧録だったのではないかと思うほどのものだった。
そんなガミPの勇退が流れたのは先週のこと。日本が野球に熱狂していた最中にぽろっと発表されていた。
そりゃもう周りのタイムラインは騒ぎますとも。ガミPやめんの!?が溢れ出す。
たかが会社員、たかがプロデューサー1人の決断に、ここまでの反響があることに自分はぼんやりと流れ続けるトレンドの「ガミP」の言葉を眺めていた。
ガミP、叶うことならあなたにお礼が伝えたかった。でも、きっとあなたは当たり前のように笑って「そりゃよかった」と言うでしょう。
仮に縁があってバンナムで働くことができたって、多分ガミPと会うことはできない。それでもよかった。憧れた人が「そこにいる」という場所で働きたかった。
ガミP、私をプロデューサーにさせてくれて、その場所を守り続けてくれてありがとうございました。
主人公でありながらも出しゃばることもなく、かといって影であるわけでもなく。そんなちょうどいい距離感で自分達「プロデューサー」と関わってくれていたことに、主語が大きいけど感謝したい。
ガミP、ありがとう。ありがとうございました。
あなたが主役であったから、私も主役であろうと思える世界に生きることができました。私をプロデューサーとして世界に関わることができたことを、きっと当分忘れることはないでしょう。だからこそ、ライブに顔を出すことのないあなたに向けたとびきりの「アイマス最高」のコールを伝えることができなかったことが心苦しくて仕方がない。
ガミP、ガミP、ありがとうございました。またどこか新しい場所で、いつもと変わらない主人公として楽しそうにプロデューサーをする姿が見られることを願い続けます。