見出し画像

僕は20歳になった。

20歳を迎えた瞬間、あの泡の出るビールの開けるタイミングと温度調整を間違え、とんでもない量の泡を飲むために缶をすすっていました。

我ながらアホではないかと思う成人の幕開けはビールで始まり、さっき二日酔いで苦しみまくった後に食べたカップラーメンシーフード味の美味しさに涙を流しかけるくらい感動して終わった。

当分、酒はいらないかな。

これが今のところの感想です。

ビールを1缶、生ビールをジョッキで4杯くらい、ジンの瓶を半分、ウイスキーの小瓶を1/3。これだけ飲んだはず。記憶にない酒もあるかもしれないけど、とりあえずこれだけ飲んだ。

それなりにお酒には強いのかもしれないと思っていたけれど、そうでもないのかもしれない。

さっき盛大に吐いた。うちの学部の先輩たちの間では、吐くことを「プリキュア」と呼んでいるらしい。プリキュアが変身するシーンでは女の子の周りをキラキラしたエフェクトが包むことから、キラキラを出すことと掛けて「プリキュア」と呼んでいるそうな。

はい、プリキュアをしました。

それはもう、派手なプリキュアでした。それはそうだ、それだけ飲んで素面でいられるわけがない。

うちの家系は父母ともに酒にそこまで強くはない。幼稚園児くらいの頃、母親がトイレの便座に全てを委ねている姿を見たことを覚えている。

自分は一体どう転ぶのかと不安に思っていたけれど、どうやらそこそこ飲めるクチらしい。

今朝、といっても昨日の深夜?コンビニに酒と煙草を買いに行った。

自分は身分証を財布に入れていない。

大学に入る時に学生証を入り口でかざす必要があるので、学生証は定期入れの裏側に。

保険証と免許証はキーケースの中にしまっている。

さて、意気揚々とコンビニに行って年齢確認をされようと思って財布を見たら身分証が一切ない。自分のアホらしさと酩酊している状態に笑えてしまった。笑えなかったのは店員さんだけだっただろう。申し訳ない。

そんなこんなで二日酔いを乗り越えて今こうしてタイピングができる状態まで戻った頭では、特にこれといって20歳の抱負なんてものは思いつかない。

19歳までの教育や環境によって、それ以降の偏見や差別意識は形成されるという話を聞いた。

成人といっても、その手前あたりでほぼほぼある程度の脳の発達は止まるらしい。あとは老化との勝負らしい。

ティーンから大人に片足どころか全てを突っ込み、荒れ狂う社会で漂流し、決められた歯車やレールになんてなりたくないなんて甘いことを言える余裕などなく、馬車馬の如く働き続けていくのだろう。

あの頃は良かった。みたいな話をし始めたら負けだと思っている。

いつだってその瞬間の自分が一番最新で、そして輝いている。それくらいの気概で生きていきたい。

とりあえず、今この時点における20歳の目標というか課題は、「程々」にしておきます。

僕は20歳になった。それがひとの一生で一番美しい年齢だなどと誰にも言わせまい。(『アデン・アラビア』ポール・ニザン)

ではまた明日。20年と2日目の自分に何を書くか任せて、電車が最寄りに着くまで少し寝ます。酔酔いの宵です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?