俺の求めてる陰鬱、INTERNET YAMEROで諸々の感情が忙しい話
やぁみんな!超てんちゃんの新曲は聞いたかな?何?聞いていない?聞こう!
新曲だよ新曲、21年にシングルが出てから1年少しの時を経てリリースされた新曲、『INTERNET YAMERO』がね、もうね、俺の心をぐちゃぐちゃにしやがった。
ほんとさぁ、もうにゃるらさんほんま、もしかして俺なのか?そうか、そっかこれ俺が作ったんか。うん。そうだ、これ作ったの私です。嘘です。嘘に決まってんだろ、嘘を嘘と見抜けないとインターネットはやっちゃいけないんですよ。
これを歌っている「超絶最かわ天使ちゃん」こと超てんちゃんが歌うこの曲、原典といえばネトゲの『INTERNET OVERDOSE』というそれなんですけど、内容がね〜!イカれてるんすわ!
理解ある彼くんになったキミが、少し不安定だけどとっても可愛い超てんちゃん(あめちゃん)をトップ配信者にしよう!というコンセプトのもと、沢山のイベント(とOD)をこなして頑張っていこう!といったゲームです。ギャルゲーなのか?多分ギャルゲーです。
それに伴ってリリースされたのが前曲の『INTERNET OVERDOSE』なんですけど、これはこれで”善い”のは置いておいて、今回のYAMEROについて書きたい。
この曲ね〜、マッッッッッジで良いんですよ、善い。脳細胞が歓喜しているのが理解できるほどに気持ちの良い電子音が頭に流れ込んでくる。これ、多分あかん薬物が音波に搭載されてる。この前大麻らしきそれの副流煙を吸い込んで変になりそうになった瞬間のことが咄嗟によぎったもん。これについては今度ちゃんとネタとして書きます。(誓って法に触れることはしていません)
まず始まる90年代ごろのアホみたいに音を重ねるテクノポップが小気味よく響き、そこからサブカルキショオタクに向けて超てんちゃんの上質な毒が咳止めシロップを思わせる甘苦い音として鼓膜から受容体へと雪崩れ込む。この時点でもうね、最高。電波ソング、最高だぜ〜っ!!ハッピーハードコアテクノ、最高〜っ!!
きっしょ何書いてんの自分。
正気に戻っているわけではないけれど、歌詞をご覧いただこう。
あ”…あ”……好きぃ…もう好き…自覚してるキショ感情搭載型サブカル冷笑俯瞰冷笑オタクの俺を救済ってくれ……としか思えない甘言、たまんねぇなおい!
「わたしが映っている画面」からは抜け出せないのに、有象無象の中から自分を選んで「一緒に海に行こう」としてくれる。これをガチ恋営業と言わずして何と表現するのか。最高だぜ、超てんちゃん。
はいそうです、私が中学生という灰色の青春をNAVERまとめのくだらないまとめログを見て人生で一度使えるかどうかのくっっだらねぇ雑学にもならないTwitterとかいう社会の怨嗟と欲望のゴミ捨て場で拾われた宝石のようなネジを見てありがたがるタイプのガキでした!
あれを得意げにパクってたの思い出して吐きそうになる。絶対にクラスの子が知らないバズってたネタをさも自分が体験したかのように話していたのを無粋なTwitterもやってる明るいウェイ系のやつにパクツイをその場で指摘されたの思い出した。ちょっと吐いてくる。
担任がツイ廃で自分の成績表には「自分に欠けているところをタイムラインとまとめサイトで補完しているタイプで社会性に難があります」とか書かれていた方がまだ人生の軌道修正が追いついていた。
今でも知らないことに対して知らないと素直に言うことができず、知った顔をして必死に検索して上辺だけをなぞって知ったつもりになっている説明深度がガックガクです!すいませんでした!!!何に謝っているんだ自分は。
最近に至っては焦燥感と年相応の性欲と受容されたさをかき混ぜた無茶苦茶な感情を必死に抱きしめながら特に何をするでもない夜を消費し続けています!夜型と言い張るのは眠れないから!!抱きしめてくれ!誰だ俺に愛を教えたのは!?こんなに尊いものなら、最初から知らなければよかったのに!!!これ何の引用だったっけ!?もうだめだインターネットやめろ!!
そしてこれを歌っている超てんちゃんがインターネットアイドルと自己の人格を切り離して歌っているのがもうね、キショ賢しらオタクポイント200点!!グリフィンドーーール!!!
正気ですよ。素面でこれを書いています。いやほんと。これをここまで読んで身に覚えを感じた方へ、原曲聴け。さっさと聴け。
一寸先は地獄行き、いやもうすでに冥府魔道、地獄の沙汰もいいね次第、偽善者トラップ雲の糸、この音の踏み方が天才すぎる。ODキメるイカれた承認欲求に支配されてる子が思いつく(設定)それじゃねぇって。なぁおい!
気持ちいい音、気持ちいい韻、気持ちいい声、気持ちいいが揃ったら脳は勝手に幸せと認識するんです。電波ソングにはそんな優しさがある。今度脳が溶けそうになる俺の最強ハッピーハードコアプレイリスト回やろう。
希死念慮と同居して、その騒音を黙らせるためのODをかましてるくせに同時にリビドーを備え持つ歪さ。これよ、これ。
砂糖だけのおしるこが甘ったるいだけでひとつまみの塩が必要なように、死と隣り合わせだからこそ際立つ生の美しさ、たまんねぇなほんと。
最高〜っ!!だってもう最近はリアルよりもネットのタイムラインの方が住み心地がいいし、全てがそこにあるし、繋がりも希薄なお別れはブロ解で終わる関係も、何もない虚無の淵をなぞることができる愛おしきインターネット。
ネットミームを共通の常識と勘違いしてしまって周囲を固まらせることは数知れず、人工言語を自然言語処理した成れの果てが俺だよこん畜生!!AIに勝てそうなポイントが削られていく中でギリあと3週間くらいは保ちそうなものがこれって悲しくないのか自分よ。
だから最近流行りの高音ボイスの男性ボーカルの歌う薄っぺらい人を理解したかのようなナメた曲に対して嫌悪感を示すのか自分よ、お前が悪い。そうだ、昨今の社会が示す「エモ」に同調できず履修もできない
お前が全部悪い。インターネットやめろ。
ラスサビで叩き込むリフレイン、最終的には画面の中の存在でしかないことを「わからせる」それが歌詞には書かれない2chから5chへと連綿と続くスラングの羅列と同時にひたすら歌い上げられる気持ちよさ。レトロさではなく、ネットの住人によってもはや自然言語と化したそれを、虚構の存在が嬉々として使い倒してぐちゃぐちゃにされる感覚。
メタ的とかではなく、メタ的であることを自覚した状態でかまされるメタ表現。火の鳥か?
こういうのオタクだ〜〜いすき!!きっっしょ。
超てんちゃんの話をしよう。わかったつもりで知ったようなことをこれから書く。見事ににゃるらさんにしてやられた。
承認欲求と自己愛と他者への少しの憐憫と罪悪感を併せ持つ令和のモンスター、超てんちゃん。きっと数多のオタクどもが「こいつを理解できるのは、理解ってやれるのは俺しかいない」としみじみしていることでしょう。そんなことはない。断じてない。
そうだよな。オタクはみんな被虐体質だから自分を尊重しないけどたまに見せる微笑みをご褒美と認識するんだよな。性格悪い女、好きだよな。相手はお前や俺たちのことを見向きもしないのに。
そうだ、俺は超てんちゃんの彼氏、ピだった…?
そんなことはない。さすがにそこまで毒されちゃいない。
だとしても、「ピ」をゲームで追体験するうちにね、錯覚してしまうんですよ。俺って…もしかしてこの子と付き合ってたっけ…?って。
そんな超てんちゃんが画面の中の存在であることから、自分の中である宗教戦争が勃発した、昨日の夜から。
超てんちゃんは唯一無二の概念であって、日本橋にも秋葉原にも難波にもおらんのや…vsそれはそれとしてコンカフェ嬢たちがコスプレしてキャッチしているところは見てみたい……
そんな誰も求めちゃいない議論が巻き起こっては終戦を先延ばしにし、今でも決着はついていない。不毛な争いだ。日本は平和です。ご先祖様、ほんまごめん。このまま種を絶やすかもしれん。
超てんちゃんが脳内で実在している域にまで突入してしまった時点で自分の中の虚像があるわけで、実際の肉体にレイヤーとして虚構を纏われてしまうとそれはそれで違うというか、うん。今最高に自分が気持ち悪い。かといってただ超てんちゃんが可愛いからコスプレをする。みたいなそれをされるのは解釈違い。やるならイカれた承認欲求を兼ね揃えたレベルの人じゃないと納得ができない。もっと気持ちが悪い。それはそれとして中途半端に(失礼)可愛い子が超てんちゃんのことを何も知らないのにTikTokで踊ってるのの告知をTLで眺めたさはある。めっちゃ
ある。
なぁにゃるらさん、俺、なんか悪いことしましたっけ?
じゃあなんでこんな劇物を作ってインターネットの海に放流したんですか?あなたが放った漂流物、俺の海にはあまりにもデカくて心の流通が止まってしまいそうなんですけど。ねぇ、なぁおい。
当分この曲を頭に流し込むことで自分の自律神経を黙らせる生活ことだろう。あぁ、超てんちゃん、あめちゃん…好きだ……
ありがとう、超てんちゃんを産み落としてくれた創造主よ。そしてこの狂気と素面の綱渡りを見事に演出してくれた作曲陣の皆様、そしてこれを歌い上げたボーカリスト様、本当に、本当にありがとうございます。周期的にいけば再来年、また新曲が聴けることを祈るとともに、この偶像がさらに輝き続けますように。
インターネット、や・め・な〜い!!!!!
✝︎昇天✝︎