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2023年はベンチャーキャピタル投資のパフォーマンスが不調な年だった(ただし米国アイビーリーグに限る)

米国名門私立大学(通称アイビーリーグ)といえば、ベンチャーキャピタルを始めとしたプライベートエクイティファンドに巨額の資金を毎年投じる巨大な機関投資家である。

そのアイビーリーグの運用基金が2023年7月に計上した平均リターンは2.1%(年率)であったという記事を見つけた。

なお、同期間において50百万米ドル(約70億円)以下の小規模な基金が計上した平均リターンは、9.8%であったという。

Source: Inside.com

加えて、同期間におけるアイビーリーグのパフォーマンスは、株式と債券を70対30で運用する通称「70/30グローバルベンチマーク」が計上したリターンの11%よりもはるかに少なかった。

プロの機関投資家、それも超一流の機関投資家が、少なくとも2023年だけに限っていえばインデックス投資家に負けた。

ただし当然ながらこの一年の成績だけを以て「機関投資家って大したことないよね」と結論づけるのはあまりにも短絡的だ。

2023年度のアイビーリーグのパフォーマンスは平均2.1%であったものの、平均マイナス2.4%のを計上した2022年度より回復している。

方や70/30グローバルベンチマークは、2023年は11%のリターンを上げたものの、2022年はマイナス14%の大きな落ち込みを記録している。

むしろ株式や債券等の伝統的資産とは異なるパフォーマンスを計上できていることから、オルタナティブ投資として役割は2022年、2023年の相場急変時においてある程度果たせていたのではないか。

2024年度も1月、2月と株式市場が高騰している。このような中でベンチャーキャピタル投資がどのようなパフォーマンスを計上するのか注視していきたいと思う。

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