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パフォーマンスが悪くなったVCはどのような行動を取るか
VCはポンジか。パフォーマンスに関係なく管理報酬(2%x10年)でファンドの2割の収入が確定する
— 久保田 雅也@Coalis (@kubotamas) September 8, 2024
ハードルレートも無いので、インデックスに負けてもGPに報酬がある
リターン出なかったら管理報酬返還、したら?と pic.twitter.com/HcBsggLsYe
ベンチャーキャピタルファンドを運用するファンドマネージャーは基本的に、LP投資家から、その運用成績にかかわらずコミット額に対する一定料率の管理報酬(マネジメントフィー)を約10年間のファンド存続期間の間もらい続ける。その条件は概ね以下の通りである。
投資期間中(一般的に、ファンド組成から5年間):コミット額に対し2%〜2.5%程度
投資期間終了後(ファンド存続期間終了までの期間):投資残高に対し2%〜2.5%程度。もしくは1年毎に段階的に低減
清算期間移行後:基本的にフィーは取らない
上記の通り、基本的にはLP投資家がファンドマネージャー(正確にはジェネラルパートナー)に支払うマネジメントフィーの水準は月日が経つにつれ低減していく。
その間、ファンドマネージャーはファンド投資先の売却により得られる成功報酬や、次号ファンドを組成して新たなマネジメントフィーを確保したりして収益源を確保する。
だが、運用がうまくいかず、成功報酬も期待できなくなり、その結果次号ファンドへの投資家からの資金も集まらず、組成ができなくなる場合どうなるか。
その瞬間からVCは守銭奴へと変貌し、なんとかマネジメントフィーを下げないでくれ、と言ってきたりする。
私が経験した事例では、上記3の清算期間中のファンドについて、全くパフォーマンスが上がっていないにもかかわらず「うちらもマネジメントフィーがないと家賃や人件費が払えないんです、だから請求させてもらいます」と厚顔無恥な要求をされたことがある。
運用成績がいいときはVCもLP投資家も利害が一致するが、成績が悪くなってくると、こうした交渉毎も増えてくるので留意したい。