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【備忘録】主にファンド、サステナブルファイナンス関連の金融関連用語をまとめてみた

日々学んだ金融関連用語を以下にまとめてみました。完全に個人の備忘録用なのですが、ある程度用語が貯まっていったら、アルファベット順・あいうえお順に整理していきたいと思っています。

  • Conditions Precedent:先行充足要件のことで、貸付契約などに規定された各要件を債務者が満たさない限り、債権者は貸付を実行しない。

  • EPC (Engineering, procurement , construction)契約:設計、調達、建設を含むプロジェクトの建設工事請負契約を示す。プロジェクトファイナンス等において結ばれる主要な一契約であり、プロジェクト事業会社と建設請負会社(EPC Contractor)の間で締結されるのがこの契約である。

  • IPP (Independent Power Producer ):卸売電力供給を目的として、自前で発電設備を建設・運営し、電力を電力会社に売る独立系発電事業者。

  • NZAM(Net Zero Asset Managers Initiative):2050年までに投資ポートフォリオの温室効果ガス排出量のネット・ゼロ実現を目指す資産運用会社によるイニシアティブ

  • PPM (Private Placement Memorandum) :ファンドの募集時に作成されるファンド運用にかかる詳細の説明書。一般的には、①無限責任組合員の会社概要、②チームメンバーの略歴と実績、③投資規模、地域、業種などの投資戦略や投資制限、④過去の投資実績、⑤投資案件のケーススタディ、⑥マーケット認識、⑦主要契約項目、⑧リスク などから構成される。投資事業有限責任組合の持分の取得勧誘は、一般的に私募形式をとり、原則として目論見書の記載項目内容などに関する規制を受けないことから、正式な規定については組合契約書においてきちんと確認することが望ましい。

  • PRI (Principle for Responsible Investment):投資にESGの視点を組み入れることを含む機関投資家の投資原則

  • SAF(持続可能な航空燃料、Sustainable Aviation Fuel):廃食油や植物、廃材などを原料とする燃料。Co2はライフサイクルで循環するため新たにCo2を排出しないコンセプト。ライフサイクル全体で見れば最大でCo2排出を約8〜9割抑えることができると言われている。ただし、コストがかかる・原料調達が難しいといった課題がある。代替案としては電気航空機や水素航空機があるが、前者はバッテリーの技術的問題(1,000km以上の高度は飛べない)、後者は水素の製造コストや空港おインフラ投資・整備等に課題がある。

  • TCFD(Task Force on Climate-related Financial Disclosures):金融安定理事会により設定された気候関連の情報開示及び金融機関の対応を検討するための民間主導のタスクフォース

  • UN Global Impact:国連と民間が連携し、人権の保護、不当な労働の排除、環境への取り組み、腐敗防止の4つの分野での10原則に基づき健全なグローバル社会を築くためのイニシアティブ。

  • World Benchmark Alliance:企業のSDGs達成状況を評価するためのベンチマークの開発と世界主要企業のSDGs達成状況をランキング付し公表するイニシアティブ。

  • 瑕疵担保責任:売買などの有償契約において、その目的である物自体に隠れた瑕疵があった場合、売主が買主に対して追う担保責任。

  • カットオフデート:債務繰延の対象としてこの日より以前に貸付契約調印された債権のみに限定し、その日以降の契約については繰延対象外とする日付のこと。通常初めてのリスケの繰延対象期間の初日から6ヶ月以上遡った日付としている。初回のリスケ(債務繰延)会合で決められたカットオフデートは2回目以降も不変とするのが原則。

  • 随意契約:契約主体が契約の相手方を選定する際に競争の方法によることなく、任意に特定の者を選び締結する契約方式をいう。随意契約によることができるのは、契約に関わる金額が少額である場合等である。

  • ツーステップローン:途上国における中小規模の企業・農家・組合等に対する金融支援のために、借入国内の開発金融機関を通じ、その機関の持つ機能を活用してエンドユーザーに転貸する貸付方式。この方式のメリットは直接の融資対象となりにくい中小企業等を支援できることや、複数のプロジェクトに対して同時に資金が供給できること、審査に開発金融機関の能力を活用できること。

  • ブラインド・プール:具体的な投資対象を事前に特定せず、一定の条件内で運用者が投資対象の選定を行うことを前提として資金調達を行う投資用ビークル。投資家は投資対象の選定や個別投資の意思決定には関与できず、運用者の投資対象発掘・選定能力を評価して当該ビークルに投資する。バイアウトファンド、VCファンド、メザニンファンドなどは通常これに該当する。不動産ファンドも同様の仕組みを採用するケースがある。



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