見出し画像

2023年に最もスタートアップに投資を行ったベンチャーキャピタルは

上記Crunchbaseの記事の題名の通り、2023年に最も投資件数を積み上げたのはアンドリーセン・ホロウィッツだった。ただし、これはシードラウンド以降の3百万米ドル以上の資金調達(つまり大まかにいうとシリーズA以降)におけるランキングである。2年前まではこのランキング上位を独占していたTiger GlobalやSequoia Capitalが消えてしまったことは特筆すべき事項だろう。

アンドリーセン・ホロウィッツは2023年は累計79の案件を手がけている。これはおおよそ1年で4日から5日に1件は投資(休日込み)をしていたペースである。一時期の毎日1件のペースで投資を積み上げていたTiger Globalの足元には及ばないが、スタートアップ資金調達市場がそこまで良好ではない中でも積極的に投資をしている姿勢が窺える。特に生成AI関連スタートアップに対しては、Anthropicを始め20社超のスタートアップ投資を行った模様だ。

https://news.crunchbase.com/venture/active-investor-ranks-a16z-lightspeed-eoy-2023/
https://pitchbook.com/news/articles/andreessen-horowitz-mistral-ai-vc-investment


なお、シードラウンドにおける投資件数上位は下記の通りである。Techstar、Y Combinator等のアクセラレータが上位を占める。スタートアップアクセラレータは半期に一回、アクセラレータ採択企業に対し一律同額のSAFE(コンバーティブルエクイティ)を供与している。Y Combinatorの投資件数が501件から448件に減少したのはその採択企業の枠を絞った影響であろう。

https://news.crunchbase.com/venture/active-investor-ranks-a16z-lightspeed-eoy-2023/


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?