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Mistral AIがバリュエーション(pre-money) 60億米ドルで資金調達
MetaとGoogleのDeepMindの卒業生によって設立されたフランスの生成AIスタートアップ、Mistral AIが640百万米ドル(デット・エクイティ調達合計額)を企業価値60億米ドルで調達したとのこと。
シリーズBでこの大規模な調達額及び企業価値は業界の中央値と比べても完全に外れ値である。下記のAI関連スタートアップのバリュエーションがまとめられたレポートによれば、同分野におけるスタートアップのシリーズB調達額の中央値は18百万米ドルであり、また企業価値の中央値(Pre-Money)は150百万米ドルである。
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リード投資家はGeneral Catalystで、その他投資家にはLightspeed Venture Partners、Andreessen Horowitz、Nvidia、Samsung Venture Investment Corporation、Salesforce Venturesと、ベンチャーキャピタルから事業会社そして事業会社CVCまで幅広いタイプの投資家が含まれる。
生成AIスタートアップを見ていると、思い出してしまうのがかつての検索エンジンスタートアップの興亡である。1990年代末から2000年代初頭に多く登場した検索エンジンスタートアップは、結局18番目に登場したGoogleの勝利に終わった。検索エンジンは競合が共存できるビジネスではなく、勝者総取りの世界であった。
生成AIも同様に勝者総取りの世界なのではないかとの印象を勝手ながら抱いている。そこでは技術力だけでなくディストリビューションモデルを含めたビジネスモデルの巧拙も成功に関わってくる。OpenAI、Anthopic等、その他大型資金調達をしたスタートアップとの競争がこれからさらに激しくなる印象を受ける。