優しい顔『ペルソナ』と、冷酷な顔『シャドウ』と・・・/ナルシシスト
ナルシシスト/自己愛者の特徴として、
ターゲットを攻撃した後は、人が変わったかのように反省し、謝罪してきたりします。
あなたにもそんな経験があるのではないでしょうか?
「あんなことを言って悪かった」
「とても反省している」
「もう2度としない」
と。
爆発期の後、反省し、優しくしてくる時期を『ハネムーン期』というのですが、
この『ハネムーン期』があるからこそ、彼を大嫌いになれなかったり、捨て切れなかったりするのです。
この優しい彼が、”本当の彼” なんだ、と思ってしまうのですね。
優しい彼こそが本当の彼なのだから、あの暴言は、
「やっぱり私が言わせてしまったんだ」
「彼を怒らせてしまった私が悪かったんだ」
と思ってしまうのですね・・・
ここで断言させてもらいますが、
徹底的にあなたに暴言を吐く彼も、優しい彼も、そのどちらもが本当の彼なのです。
彼には、みんなに見せる優しい顔(ペルソナ)と、あなたに見せるモラハラの顔(シャドウ)があって、
そのどちらも合わせて、本当の彼なんです。
爆発期に暴言を吐かれているときは、「もう絶対別れる!」と心に誓いつつも、
ハネムーン期の優しく反省した彼の姿に、また心絆されて、「今度こそ信じたい」と期待してしまう。
この繰り返しは、おそらく永遠に続きます。
いや、ナルシシスト/自己愛者の暴言は、繰り返されるたびだんだん酷くなります。
沸点もどんどん低くなります。
モラハラ改善のためには、モラハラしている張本人が
「自分はモラハラをしている」
ということを自覚することが第1のステップなのですが、
実は、このステップを踏める人がまず少ないのです。
パーソナリティーにおいても、自分のことを「もしかして自分はパーソナリティでは?」と思う人は、まずパーソナリティーではない可能性が高いのと同様に、
モラハラする人は、自分がモラハラしているという自覚がないのです。
彼らには、あなたに酷い暴言を吐いている自覚も、人格を否定しあなたを傷つけているという自覚もないのです。
ええ!全くないのです!
彼らの言葉を代弁すれば、
「オレはモラハラなんかしていない」
「おまえがそんなことをしなければ、オレが怒る必要はなかった。だからオレを怒らせたお前が悪いんだ。だからオレは悪くない」
こうなのです。
モラハラする人にとっては、
自分の言動のすべては”当たり前のこと”であり、”正しいこと”であり、”改善すべき点など微塵もない”のですから。
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