あなたを傷つけてでも彼らが手に入れたいもの...それは...
ナルシシスト/自己愛者は、
なんのためにあなたをコントロールしようとしているのか知っていますか?
生きるためです。
自分を保つためです。
それなしには、自分が壊れそうになるからです。
私たちにとっては、空気や食事を得ないと死んでしまいますよね?
ナルシシスト/自己愛者にとっては、それと同じなのです。
彼らにとって、生きるために必須であるものを
『自己愛的供給』 Narcissistic supply
と、心理学ではそういいます。
なぜ彼らには『自己愛的供給』が必要なのでしょうか?
それを知れば、
彼らにそれを与えないことにより、
支配から逃れられるかもしれません。
自己愛的な供給を得るために、
あなたを利用している彼らにとって、
もうそれらを得られないとなれば、
あなたにはもう価値がないのです。
あなたを傷つけようが、何をしようが、
ナルシシスト/自己愛者があなたから搾取したい自己愛的供給とは、
憧れられること、
注目されること、
賞賛されること、
承認されること、
支配できているという満足を得られること、
などですね。
とにかく、自分を崇め奉ってくれたらそれでいいんです。
すごいすごい!と言ってくれていたらそれでいいんです。
それらが、ナルシシスト/自己愛者が生きていくには欠かせないものなのです。
自己愛的な供給を得るために、
擬態能力に長けていたり、
能力が高かったり、
努力するナルシシスト/自己愛者もいます。
彼らは、
有名になったり(過程は汚いかもしれませんが)、
お金持ちになったり、
社会的地位を得たり、
外からいいイメージを持ってもらえる自分になりきれたりします。
人からよく思われたいがためにボランティアに参加したり、
電車で席を譲って満足したりするナルシシスト/自己愛者もいるのです。
何もしない人よりは、素晴らしいとは個人的には思いますが、
ただ、その目的はすべて、「自分のため」なんですよね。
「優しい思いやりのある人だ!」と他人から思ってもらうことで
自己愛的な供給を得ているという感じですね。
ナルシシスト/自己愛者が悪だというわけではなくて、
それが歪んだ形で現れる時に問題になってくるという話なんですね。
外面がいいナルシシスト/自己愛者とは、
距離感が遠い関係なら、ほぼほぼ問題は起こらないと思います。
人間というものは、
成長の段階において、思い通りにならないことへの耐性がついてきます。
自分とは違う意見もあるものだ、
自分が正しいとは限らない、
など、自己中心的な考えは、だんだん消えていくものなんですね。
その過程をうまく辿れなかった場合、
自分が正しい!相手が間違っている!
人は自分に尽くすべきだ!
というようなナルシシズムが生まれてしまったりするのです。
ナルシシスト/自己愛者となってしまう原因として
私は、後天的な要素が強いと思っています。
実際に能力が高くてチヤホヤされ、挫折をしらない人や、
逆に、愛着障害により傷をたくさん負ったが故に、人を貪ってでも自分の幸せを追い求めるような人間になってしまうでしょう。
常に他人に認めてもらわないと自分を保てないような人格や、
他人を傷つけてでも自分を守ろうとする人格を形成してしまうのです。
いずれにしても、精神的に成長しきれずに、
他人を犠牲にしてでも、自分を守ろうとする。
それがナルシシズムです。
逆説的にいうと、
彼らに自己愛的な供給を提供しないとすれば
ナルシシスト/自己愛者はあなたから離れていくことになります。
ナルシシズムを持った彼らがあなたといるのは、
あなたが自己愛的な供給を与えてくれるからです。
他人を自分の欲求を満たす”道具”としてか見ていないのですね。
利用価値があるかないかで、
彼らは人を判断しているということになります。
道具ってそうですよね?
使いやすいか使いにくいか、
便利か便利じゃないか、
そういう基準で選ぶでしょう?
彼らにとっては、人との付き合いもそれと同じなのです。
人というものは便利な道具なのだから、
使えないなると、激昂し、思い通りに動かそうとするし、
それでも使えないとわかったら捨てるのです。
他の道具を代替品として探します。
そこで、いい代替品が見つからなければ、
やっぱりまだおいておくか、
と引き戻しにかかるんですね。
実際彼らは、新しい自己愛的な供給源が見つかれば
あっさりと、去っていきます。
彼らに私たちの気持ちを理解してもらおうといくら思っても、
それを理解して共感し、慮る能力が彼らにはないのです。
能力外のスキルだから、
できないのが彼らにとってはスタンダート。
なぜ、自分のために人を攻撃してはいけないのか、
攻撃されると相手はどんな気持ちになるのか、
彼らにはまったくわからないんです。
そして、ナルシシスト/自己愛者には、必ず共通することがあります。
それは、『特権意識が過度に強い』ということです。
これは、私の知る限りでは例外がありません。
特別扱い(VIP扱い)されることを、異常に求めるんですね。
それが彼らにとっては、大切な自己愛的な供給の一つなのです。
例えば、
お店で特別な席に案内されることであったり、
特別な顧客として対応されたり、
普通の人が入れないようなお店に行くことであったり、
そういう特別な扱いに
異常なほどに快楽を覚えるようです。
人が自分をどう仰がれた存在として見るか、
ということに異常に執着する彼らにとって、
特別扱いというのは、彼らにとって特別な供給源なのです。
話を戻しますが、
ナルシシスト/自己愛者がターゲットにする人=自己愛的供給をくれる人
だから、
素直で共感能力が高く、
彼らの自慢話さえ、
すごいすごい!と褒めてくれて、認めてくれて、尊敬してくれて、
自分を多大に称賛してくれるような人は
ナルシシスト/自己愛者にとってエネルギーの供給源にされやすいです。
ターゲットにされやすいということですね。
あなたがもし、違和感を感じる人がいるなら
彼から自己愛的な供給として、
あなたのエネルギーを吸い取られている可能性があります。
いませんか?
自分の自慢話は散々してくるのに、
こちらの話は全く聴こうともしない人が。
こっちの幸せ話をしたら、
不機嫌になるような人が。
あなたの幸せは、彼らにとって腹立たしいものだから。
あなたは、自分を満たしてくれるための道具に過ぎないのだから。
ターゲットであるあなたは
彼らより、不幸で、可哀想な人でなければならないのです。
そうでなければ、彼らは満たされないのです。
恐ろしいですよね、、、。
自分のために人を喰い物にすることを正当化できるなんて。
女性は特に素晴らしい第六感を持っています。
あなたがもし
何かこの人と話していると違和感を感じるなぁ
と思う場合、
その人は、ナルシシスト/自己愛者かもしれません。
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