「この人には私しかいない…」懐柔された被害者の心
モラハラを断ち切るのが難しいのは、「別れよう」と何度心に決めても、実際には、なかなか断ち切るのが難しいのはよくわかります。
第三者からすれば、
「そんな酷い男、さっさと捨ててやればいいのに!」
「監禁されているワケじゃないのに別れないんだとしたら、なんだかんだ言って別れたくないんじゃないの?」
とそう思うかもしれないけれど、
でも、この、『逃げられない』恐怖や、何故離れられないのか自分でもわからない得体の知れない繋がりは、
実際に経験した人にしかわからないかもしれません。
なぜなら、頭のいいナルシシスト/自己愛者は、心理的に人を懐柔する能力に長けています。
「オマエを受け入るのはオレしかいない」
と、さも ”世界でたった一人の理解者”であるかのように・・・
「こんなことをオレがいうのは、オマエのためを想っているからだよ」
と、さも慮っているかのように・・・
だけど、ナルシシスト/自己愛者のそんな言葉は、あなたを支配するための言葉。
それでも別れようとすると、今度は罪悪感を植えつけ始めます。
優しい態度や謝罪の言葉を口にし、時には涙を見せながら強烈にあなたを引き戻しにかかるかもしれません。
ナルシシスト/自己愛者は、怒りの支配がダメとわかれば、今度は愛の言葉であなたを支配しようとしてきます。
「オレが悪かった。許してくれ」
「もう2度としない。本当だ!信じてくれ」
「オマエが大切だということがわかったんだ!」
という言葉を吐きながら、あなたを両手でがんじがらめに縛るこの関係は、簡単に解いて逃げることなどできないかもしれません。
依存的な女性や、諍いが苦手な、
いわゆる、HSPやエンパスと言われるような女性は、優しい彼が本当の姿だと信じてしまうでしょう。
謝って信じてほしいと懇願する彼を受け入れないなんて、
「なんて酷い私・・・」と自分を責めてしまうから・・・
怒りと優しさで、目眩くあなたの心を揺り動かし、そしてあなたをますます依存させる。
それが、ナルシシスト/自己愛者たちの狙い。
絶対に離さないと思ってる。
彼らの執着心はあなたの想像以上に強いのです。
それを彼の自分への愛と勘違いしてしまう女性のなんと多いことか・・・
でも、それは、愛じゃないんです。
ナルシシスト/自己愛者にとってそれは、
自分の負の感情を受け入れてくれる人がいなくなるのが困るだけ。
言葉は悪いかもしれないけれど、負の感情を捨てるためのゴミ箱のようかもしれません。
あるいは、あなたをサンドバック代わりにして、かろうじて自分の心を保っているのかもしれません。
あなたの心が壊れてもいいの?
あなたのことをさも想っているかのような口振りの奥に、
違和感を感じない?
”トラウマティックボンディング” が起き、ナルシシスト/自己愛者とあなたとの間で、歪んだ繋がりができてしまったら、ますます離れられなくなります。
そうなってしまったら、もうあなたは自分の意思を失い、
完全に彼の思考に支配されてしまいます。
そうなってしまったら、
誰かがあなたを無理矢理連れ出したとしても、
あなた自らの足で、また彼らの元へ戻っていってしまうかもしれない。
この人には私しかいないの…と。
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