Twitterの「スペース(Spaces)」やってますか?
Twitterの新機能「スペース」をご存じでしょうか?
ちなみに、本家の英語表記では「Spaces」となっていますが、日本語表記では「スペーイシーズ」ではなく、「スペース」となっています。
スペースは、Twitterの利用者が集まり、音声を使って自分たちで作り上げるTwitterのコミュニティです。スペースは、終了されるまでTwitter上のすべてのアカウントに公開されます。(公式ヘルプより引用)
音声コミュニティといえば、先月より彗星のごとく話題になっている「Clubhouse」ですが、皆さんはすでにお試しでしょうか。
すでにヘビーユーザーの方、覗いてはみたものの馴染めない方、またAndroid端末のため疎外感を持っていた方、それぞれだと思います。
そんなClubhouseと似たようなことが、Twitterの中でできるようになったのが、新機能「スペース」です。
iOSとAndroid
実はこの機能、(この記事は2021/03/08)まだ試験的(つまりベータ版)な段階で、全てのユーザーに実装されているわけではないようです。
Clubhouseと同様に、iOSが優先されているようでAndroidユーザーは、現在のところ自ら部屋を立ち上げることはできず、既存の部屋に参加のみということになっています。
理由は定かではありませんが、iOSに関してはとりあえず端末の種類が限定されているので、仕様を考慮した開発が容易ということはあると思います。あとは、アメリカでは富裕層ユーザーが多いので、荒れにくいという事情もありそうです。
少なくとも現時点ですでに、Androidユーザーも参加できるというあたりが、Clubhouseと大きく違います。
そして、公式アカウントも、すぐに出来るようになると、Androidユーザーに積極的に呼びかけています。
さらにこのあと、Androidに関する意見も求めています。
この辺のベータ版開発のやり方が、Twitterらしくて良いですね。
コメント欄を見ると、ユーザーは言いたい放題ですが、中には的確なバグ指摘もあって、結果的にスピード感と一体感を生んでいるように思います。
ちなみに、僕のアカウントではiOSで実装されましたので、同じアカウントをAndroid端末から開いたところ、部屋を立ち上げる操作は、まったく見えないことになっています。
どうやって始める?
まず、Twitterの開き方ですが、PCのブラウザからみていると表示されません。これは、フリートも同じですね。
自分がフォローしている人が部屋を開くと、まだ実装されていない人のところも、フリートの欄に表示されます。
ただし、これもiOSではフリートに表示されないという指摘も数日前に出ていました。現在は改善されているかもしれません。
情報が錯綜して噂レベルではありますが、スペースに参加し、スピーカーとしてしばらく話すと、iOSの人はその後、実装されるということです。
僕の場合は、初参加後、1時間程度で来ていました。
ちなみに、アプリの再起動が必要という情報をみかけたので、バックグラウンドで動いているTwitterアプリを一度落として、再起動したところ実装されていました。
スピーカー経験があってiOSの方は、アプリの再起動をお試しください。
実装されているかの確認
iOS端末の方は、実装されると画面が変わって通知が来るのでわかると思います。
仮に見逃しても、右下の新規ツイートボタンを長押し押すと、見慣れないアイコンが増えていますので、確認できます。
そのほか、フリート投稿のボタンを開くと、一番右側に「スペース」の項目が増えています。
とりあえず参加するには
まだ実装されていないけど、とりあえず参加してみたいという方も多いと思います。
気の知れた相互フォロワーさんがやっていれば一番いいのですが、まだまだ普及率は低い上に、リアルタイムで遭遇できるかというと難しいと思います。
Clubhouseと違って、ホストが落ちると部屋自体が消えます。入れ替わって引き継がれることはありません。
そこで、Twitter上で、「スペース」または「Spaces」と検索すると、積極的に感染拡大を目指している人がいますので、そういう人の部屋に勇気をだして飛び込んで見ると良いと思います。
あとは、知り合いリンクをシェアしてくれると、一番入りやすいですね。よく知っているフォロワーさんがおしゃべり中なのを見つけたら、ぜひ参加してみましょう!
部屋名を設定する機能はないので、ホストのアカウント名がそのまま部屋名になります。この辺が何を話題にしているのかわからないので入りにくいというハードルはありそうです。
現在は、お互いによく分かっていない同士なので、失敗をそれほど怖がらなくても大丈夫です。
「知らない人と音声通話なんて勇気がでない・・」、「相手が見つからない!」という人は、遠慮無く僕にDMください。どんな方でも喜んでお相手します。
Clubhouseとの違い
Androidユーザーお待たせ!っていうのは、一番にいわれていますが、現段階では、カミングスーン!という感じですね。Clubhouseよりも、積極的に公式の動いているのが見えるだけに期待が持てます。
スペースは、参加者を限定することはできず、開催中は全公開になります。
おしゃべりはいったん録音され、ルール違反を確認された後30日は保存されるとなっています。この辺の検閲的なことがあるのか詳細はわかりません。
保存期間には、ホストはコピーをダウンロードできます。
スペース自体が独立したSNSではないため、あくまでTwitter上でのつながりの延長というのが、意外と語られていない面白い部分だと思います。
長年文字だけで親しくしてきた人の声を聞くというのは、Clubhouseでもよくある話ですが、Clubhouseでにわかに知り合った人とはつながりの深さが違うように思います。
それゆえ楽しいし、おしゃべり好きな方は依存性が高いかもしれません。
あとは、そのパワーが負の方向に働けば、悪用や音声で喧嘩ということもあるかもしれません。
ホストの許可がなければ、無断で発言することはできませんので、音声をもって一方的に誹謗中傷という荒れ方は少ないと思います。
あまり使われていませんが、音声投稿では、一部悪用さどちらにれている例もあるようですね。
音声メディアについて、もっと勉強してみたい方は、こちらの本が基本を押さえていてオススメです。
おわりに
このところ、音声メディアが急激に普及していますね。
ラジオトークやstand.fmのような配信型、そして、ClubhouseやこのTwitterのスペースのようなコミュニティ型、どちらもそれぞれに可能性を秘めています。
僕も、stand.fmはこまめに更新していますので、ご興味ある方はこちらもどうぞ。
実は、中国ではごく最近だけでも10以上の音声メディアが乱立しているということです。漢字を打つのが面倒なせいか、もともと中国人はWe Chat(中国版のLINEのようなツール)でも、音声投稿を積極的に利用します。
日本人は昔から手紙文化で、しゃべるよりも書く方が気が楽という人も多いような気がします。
一方でそれは中年以上の発想かもしれません。若い世代では「打つよりもしゃべった方が早い」という声も聞こえてきますので、今後はSNSも文字主体から音声主体に姿を変えていくかもしれませんね。