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先行オーガナイザー

うちは毎年4月になると新しい学年の家庭学習に使う問題集を買いに行く。色々試したけど、ここ3年くらいは決まった銘柄のものを使っている。

学校で習うよりやや難易度が高いもの。
自力で解けない問題もでてくるが、ヒントを出せば説明をすれば納得範囲なので、ほどよい難易度。

飽き飽きするような問題をひたすら反復(学校の宿題はほぼこれ)は、もう、時間が勿体ないくらいに思っている。

復習はもちろん大事だけど、過去に習ったことを応用して解くという質の高い問題があっても知識の引出を探してくるのが難しいので、予習しながら脳の準備体操をしたほうが効率が良いように思える。

というわけで、そういう問題集を基本的には学校で習うより先にやっている。

わかりやすいところで、算数の例をあげると、新6年生の授業はまだ始まっていないけど、分数同士のかけ算、割り算。そして、それらを含む方程式の基礎のようなところが概ね終わるところまで進めている。

新3年生だと、2年生でやった九九の応用で、割り算の基礎。そして、九九の応用の範囲で解ける10倍、100倍など数字がからむものまで。

そんな感じで、5年生以下は国語と算数に関するものしか買ったことがなかった。

今年は長男が6年生になって、初めて社会と理科の教材を買ってみた。

暗記の時代は終わったといわれて久しいけど、社会・理科については、特に中学~高校の社会科については、そうはいっても暗記量が物を言う。

それにしても、昔やらされたように漠然とした丸暗記ではなくて、もっと全体像を体系的に覚えるということが有意義だと思う。

国語や算数のように流れを掴んでいないので、勝手に勉強しろといっても、子ども達だってどうしていいのかわからない。

僕もどういう家庭学習を勧めたらいいのか、実は考えあぐねている。

そして、情報収集しているうちに見つけたキーワードが『先行オーガナイザー』

解説が難しいので興味がある人はぜひググって見て欲しい。
とにかく、僕が考えた「予習」にピッタリの発想だ。

全く知らない話をいきなり聞くよりも枠組みがあった方が記憶が定着しやすいということ。

これ、本をよく読む人は、体験的によく分かると思う。
自分の中である程度の枠組みがあるジャンルの本というのはとても読みやすい。

たとえば僕の場合だと、商業柄、仏教関連書籍であれば、全体のイメージも、ある程度の用語も知っていて、さらさら読めるし、短時間で流し読みをしても本の大意は掴みやすい。

ところが、宗教とは専門外の人が読んだら、とても読みずらいだろう。

先行オーガナイザーの例として興味深い例があるんだけど、アメリカの学生に仏教を教えるときには、まず自分たちの文化に親しいキリスト教を教えるそうだ。そして、宗教にかんする知識の枠組みを作り、キリスト教と仏教に対応すること、相違点などを学んでいくと、いきなり異文化の仏教の話を聞くより、はるかに理解が早いという。

なるほどねぇ。そのあたりのやり方を参考に、理科と社会の家庭学習を勧めていくと面白そうだな。

さて、近日中に、さっそく始めてみるか。




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ながおか@小中高学生の子を持つ経営者
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