敵を間違えていないか?
なんだか、最近、おかしな対立関係を見かけるようになった。
東京で、急に感染者数が増えて、(それは、オリンピック延期と関係あるのかどうかしらんけど・・?)ロックダウン目前みたいな雰囲気になってきたよね。
自粛要請
ここで、盛んに言われている「自粛要請」
そもそも、「自粛」って言い方がいやらしいよなと、僕は思っている。
命令だとすれば保証しなければいけないし、取り締まらなくてはいけない。ところが、とりあえず「自粛」と言っておけば、特に責任を取る必要も無いし、自粛を破って感染拡大したら、自粛しなかった人が悪いと言えるし、自粛して商売が立ちゆかなくなっても、助ける必要が無い。
そう考えると、「自粛要請」は、実に政府にとって都合の良い言い回しである。
しかし、敵は政府や自治体ではない。相手がウイルスである以上、個々がどれだけ危機意識を持って乗り切れるかというのはとても重要なことだ。
自粛するひと、しない人、できない人
それにしても、自粛を巡って、国民同士もおかしな対立関係が出来ていることに気付く。
外出自粛してる人、していない人、外出せざるを得ない人、色々な立場の人がいるわけだけど、自分と立場の違う人のことを非難しているのを散見する。
外出自粛している人は結構なストレスだ。
やりたい事も我慢して、予定や予約もキャンセルして閉じこもっている。
その状態で、外で楽しそうに集まっている人を見たら、無神経だと言いたくなるのは当然。それはそれで、気持ちもわかる。
でも、そういう客に支えられてギリギリ成立っているお店だって多い。経済活動を無視して、平気でキャンセルしまくって、悠々自適にテレワークで閉じこもってる人に対して嫌みのひとつだって言いたくなるだろう。
休みたくても休めない職業だって多い。1日の売上が命取りで、休むわけにもいかない自営業。インフラ関係など、今こそ安定した生活を守るためにどうしても休めいない人もいる。医療や介護など、現場第一の人だってそうで、テレワークに切り替えますというわけにいかない。
ここ最近のSNSの投稿を見ていると、色々な立場の人が、それぞれの立場が大変だし、変なストレスを溜めているように感じる。
買い占め
インスタントラーメンを買い占めたられたとか、我慢してるとか、スーパーでも取合いをしてピリピリしたり、気にしない人をみてイライラしたり・・
開店前からドラッグストアにならんで、マスクや消毒液を求める景色も日常になってきた。希望のものが手に入ったとかダメだったとか、一喜一憂する。
必要だから欲しいといわれたら、その通りかもしれないけど、リスクヘッジという意味では、他人とぶつからないところで考えた方が良いように思う。
うちは、外食をほとんどしないし、休校になっている最近なんて、毎日3食とも5人で食べるので、食料の消費がとても早い。だから、もともと食料品は大量に買う。
料理は好きなので、出来合いのお惣菜やインスタントやレトルト、冷凍食品などを買うことはほとんどない。穀類、肉、魚、野菜、調味料。原材料となる物ばかりだ。
すると、買い占め族と縄張りがぶつかることはほとんど無い。
生活のリズムによっては、料理なんてしている暇が無いという人もいるかもしれないが、慣れたら30分もかからないで、ファミレスよりはまともなご飯が作れるようになる。
インスタントラーメンの奪い合いでピリピリしているような人は、改めて、敵はそっちじゃないということを思い出して、簡単な料理でもすることを考えてみてはいかがだろうか。
北海道で街の様子を見ていると、もう自粛に飽き、この非常事態になれてしまった感じもする。
敵は、ウイルスだ。
人間同士で、いざこざを起している場合ではない。