センシュアルな大人
最近気になっているのは「センシュアル」という言葉。
英語の辞書を引くと「官能的な」「肉欲的な」という生々しい言葉が並んでいる。
しかし、最近では少し使い方が変わってきたようだ。
和製英語的に、日本独特の用法が変わってきたと言うことなのかと思っていたけど、国際的にセンシュアルの意味合いは、広義になってきたのかな。
こちらの本の中で、筆者がセンシュアリズムなくしてフランス文化を語れないとまだ言っていた。
僕はフランスって、諸外国の中でも有数の興味が無い国だったのだけど、前にも記事にした、フランスの小学生は万円筆を使うらしいということから、フランス文化に急激に興味を持った。
もちろん、この本にも万年筆のことが詳しく書かれていた。
青いペンで書いて、修正後はインクが載らないので青いボールペン。
じつは、この本で知ったフランス式の小学生の筆記用具の使い方を、うちの子ども達は実践している。
学校に提出するのが目的の場合は、また先生に無駄な気遣いをさせてしまいそうなので、余計なことをせずに、素直に鉛筆を使っているんだけど。
それで、「センシュアル」の話にもどると、肉欲的なことだけではなく、もっと、知性や感性、人生観みたいなものを含めて魅力を表現する形容詞となっているようだ。
人間性に富んでいて、しかも、ルックスや肉体的にもセクシーであるということになる。
そんな言葉をきいて、あぁ、そうなりたいって素直に思ったよ。
色っぽいけどバカとか、賢いのは分かったけど生理的に無理とか・・そういうのを目指したいわけじゃ無い。
* * *
じゃあ、何があればセンシュアルな大人になれるのか。
センシュアルという言葉は去年まで知らなかったけど、考えてみれば長年、そうなりたいと思っていた。
少なくとも官能的であるということは大事だ。
ずっと続けてきている、食事と運動に気を使うというのは、今後も続ける必要がありそうだ。
最近では、薬膳の観点から栄養素を考えて料理したりしている。今まで使ったことが無い雑穀や乾物も積極的に試している。
いつもなら、雪が溶けたら公園でジョギングをはじめるのだけど、今年の春は出歩く機会が減って、運動の面ではややサボりがち。
それでも、筋トレは家でもできる。
1年半ほど前に、全身に回る皮膚異常が数ヶ月続くという酷い目にあった。結局はっきりした原因が分からないのだけど、それ以降は、スキンケアにも気を使うようになった。
知性を磨くために、勉強も色々並行して続けている。
中国語、現代文、歴史、宗教、哲学・・
学生と違って、大人の勉強は、どうしても仕事の後回しになってしまうので、短期間でそれほど進むわけでも無い。しかも、定期テストがあるわけでもないので、興味があるところにはまると、ドツボのように深入りしてしまうこともある。
学生のテスト対策なら体系的に学ぶというのも大事なんだろうけど、生涯学習ということなら、興味が興味を呼んで楽しめる勉強の方が続けられるように思うので、悪いことでは無い。脱線上等である。
筋肉も知性も死ぬまで鍛えられるという。
それでも、身体の本質的な部分は歳を取っていく。
自分を磨くことは、必死に老いに抵抗するみたいに思えるけど、よく考えたらそうじゃない。若くて未熟な自分が良かったとは少しも思っていない。
「あの頃は、楽しかったねぇ」なんて話をする人は、基本的に苦手だ。
少なくとも僕の場合は20代の自分が相当クソだったので、今の方が断然イイ男になったと自分では思っている。
外見には白髪も増えた。(まあ、ぜんぶ刈ってるから関係ないけどネ。笑)
センシュアルな大人。
少しずつでも近づけているのかな。
今やっていることを、焦らず続けて行きたい。
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