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vison HIROSHIMA(仮)をつくる.2 「再び動き出す」
細かいことはさておき、「d design travel広島号を作りながら、同じルールで広島の商業施設を作ってほしい」という話がtravel誌の取材と並行してあり、建設費の高騰でtravel誌は完成したものの、建設はストップ。プロジェクトチームも解散となり、僕は個人的におそらく復活しないだろうと思っていました。それほどの当初の予算と最近の建設費、建材の高騰はありえないほどの差だったからです。
ところが、というのも何ですが、プロジェクトチームの努力と施設予定地の広島県廿日市市との協議の結果、ゆっくりとそれが進み始めました。ということで、このnoteのレポートも進み始めます。
僕の立場は「アドバイザー」d design travelという自社出版物の「広島号」を作ることで見えてくる「広島らしい商業施設のありよう」を取材の「テナント出店してくれそうな可能性のある店舗リスト」の提出とともにアドバイスするという任務です。しかし、よくよく何度かの打ち合わせを重ねて思うのは、トータルでディレクションする人がいない。なんとなく担当各自が、その立場の観点で「こうした方がいい」「こういう施設が入りそうだ」・・・・・と、現実からたぐったゴールを見ていましたが、それでは「トータルな世界観」は作れません。もちろん、僕はそこに関心、興味はあるわけですが、実績も責任も負えない。
そんな中で、それでもトータルにプロデュースする人を待ち、自分のミッションである「travel誌の編集方針から見えてきた広島らしさ」をしっかりその人に伝えなくてはならないと思っていました。
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