![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/17218641/rectangle_large_type_2_3c517c233859d16a0f7afbd96b099a33.jpeg?width=1200)
2・「LIFESTOCK BAG」のまわり
もの・の・まわりのその2話目はちょっと込み入っていますが、山梨の機織り産地と、僕らD&DEPARTMENT(以下d)のデッドストックの有効活用プロジェクト「ライフストック」とのコラボレーション企画の様子で、行きたいと思います。
まずは前回の「SyuRo」(東京の下町で作られるブリキの角缶)から、時間が少し経っているので、そもそも「もの・の・まわりとは?」から、ゆるりと2話目を始めますね。
私たちは「もの」だけでは幸せになれないことを、高度経済成長やバブルを経験した社会の中で体感しています。
最近、そうした状況を「ものはいらない」「若い人を中心に、ものを買わなくなった」と言われています。
本当にそうでしょうか。
僕は、「もの」の「まわり」が見えにくくなっている。
「もの」の「まわり」があまりにも省かれて出会いづらくなっている。と、思っています。
決して、「ものなんかいらない」とか「買わなくてもいい」とか思っているわけではないと思います。
私たちは「超検索時代」に生きています。
欲しい「もの」の情報は、検索して無駄なくたどり着ける。寄り道せず、目的にまっしぐらに買いたい「もの」に到達し、買い物をする。
実店舗なんていらない、なんて言われる時代がますます極端に進化していくと、私たちはAIなんかに先読みされ、自分が欲しいであろう「もの」が、勝手に送られてくる、時代になる、なんて言われています。
本当にそうでしょうか。
僕はこれからの私たちに必要なものは、「もの」に出会う手前の「まわり」だと思っています。
その「もの」の背景にある産業を知ることは、その買い物自体が、その応援にダイレクトにつながります。
その「もの」の手入れの仕方や暮らしを「購入した店」がしっかり教えてくれる買い物は、長く使いたいあなたの生活を豊かにするでしょう。
その「もの」を使って定期的に「購入した店」がイベントを主催してくれる。最低でも年4回、その「もの」を使った
例えば「料理教室」などが行われることがわかっている買い物は、生活を豊かにしてくれるチケットを買ったような気持ちになると思います。
あなたが購入した「もの」と同じ「もの」を持っている仲間との、定期的な集まりを店が主催してくれたら、わからないことを聞きあったり、同じ「もの」を持った者同士の、楽しい仲間となれる。
そして、その「もの」が誕生した場所、作られた産地、工場、会社などの環境やその地域をみんなで訪ねる企画を店が定期的に主催したら、単なる「買い物」が一気にそのふるさとが自分事のように感じられて、ワクワクする。
私たちは、これまで、もしかしたら、ただ「ものを買っていた」だけなのかもしれない。
「もの」には、そんな「まわり」がある。
「まわり」も手にいれることで、「もの」は「もの」を超えていく。
そんな考えが「もの・の・まわり」です。
もの・の・まわりについて、前回に書いた解説です。
https://note.mu/nagaokakenmei/n/ncaa6d18822ac
dのホームページに記載している「もの・の・まわり」のページ
https://www.d-department.com/item/DD_EVENT_9902.html
さて、毎回、一つの「もの」をテーマに「産業」「仲間」「環境」「暮らし」「地域」というその「もの」のまわりにある5つのポイントで、結果としてそのものが大好きになることを目指しています。
その第二回は「LIFESTOCK BAG」です。
ここから先は
¥ 400
Amazonギフトカード5,000円分が当たる
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?