本屋さんを目指して. 3 「初セリ」
本屋を目指す本屋のようなものをしています。
d沖縄店長の島袋さんに頼んで沖縄で元気な古書店主に「古書仕入れ」の方法を探ってもらっていました。沖縄は人のつながりがとても強い。そして、ビジネスというよりは、「人間」として繋がりたいかで、それができているように感じて、とはいえ僕は宜野湾市にアパートを借り、10年沖縄に通っていてもやはり「よそ者」。その自覚はとても大切で、土地探しも「購入」ではなく「借りる」という考え方にも出会い、ますます沖縄に残る「日本の本質」が好きになっています。ということで、今回もちゃっかり関係性を持った人たちの仲間に入れてもらえたらと、店長が探してくれたご縁でまずは「ブックパーラー砂辺書架」の畠中沙幸さんとつながり、そこからいきなり沖縄古書界の重鎮、天久斉さんの存在を教えて頂き天久さんの本拠地「BOOKSじのん」へ。この訪問時の話は後ほど書きますが、とにかく僕はこの夜、興奮して寝られませんでした。
そしていきなり組合の古書市へ「ゲスト」枠で潜入。そう、気分は潜入なのでした。そこには沖縄に暮らす人たちは知らない人はいない古書店の店主が勢ぞろいしていました。とにかく僕は舞い上がっていました。沖縄の雑誌「おきなわいちば」で見たひとばかり。天久さんに頂いたご好意にただただ、感謝。そして、何をしたら「気が利かないやつ」で「何をしたらいい」のかもわからず、「お昼のお弁当代とゲスト参加費」の800円を払おうとして財布に1万円札しかない自分に、最初からガッカリしながら「みんなのお札が集まってきたらで大丈夫ですよ」と、優しくしてもらってなおもトホホな自分なのでした。
天久さんに挨拶し、セリのルールを簡単に教えて頂く。「これに希望額を書いて欲しい本の山にある封筒に入れてね」と。当然、この紙も皆さんは各自持参。ここでも「セリとはどんなかなぁ」とも予想できていなかった自分にガッカリなのでした。セリ落とした本はどうやって支払うのか、領収書はもらえるのか用意していくのか、買った本たちはどうやって運び出すのか・・・・・・。全てが脳内空白のまま、来てしまったのでした。
この連載はこれくらいの情報量で毎回無理なく書いていこうと思っています。あくまで「ノウハウ」連載ではなく、僕の体当たり体験禄として。
さて、続きはまた次回。
本屋を目指す本屋のようなものをしています。
次は何を書こうかな。
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ナガオカケンメイの考え
あの「ナガオカケンメイの考え」の続編です。基本的に怒っています。笑なんなんだょ!!って思って書いています。
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